田芋天国!「田芋工房きん田」と「カフェレストラン長楽」 "Kinta" & "Choraku" in Kin Town, Okinawa

国道329号線沿いにある「田芋工房きん田 金武店」 Taimo Shop Kinta on Route 329 in Kin

沖縄料理に使われるおなじみの食材の一つに、水田で栽培される田芋(タイモ)があります。タロイモやサトイモの仲間で、親芋に、子芋、孫芋がなるので、子孫繁栄を願う縁起のいい正月や祝い事の料理として親しまれてきました。そして数多くある食べ物の中でもトップ10に入る、私の大好物の一つです。

私が育った宜野湾市では「ターム―」と呼ばれていて、よく、隣に住んでいた大家さんが自分の田んぼで採れたターム―を蒸して、おすそ分けしてくれました。母親が作る唐揚げにして砂糖醬油をからめたタームーはおやつの定番で大好きだったのですが、今になって思えば本当に贅沢でした。

金武町金武に本店を置く、田芋スイーツ専門店の「田芋工房 きん田」と、田芋料理を出している「カフェレストラン長楽」はタームーを思い存分堪能できる、タームージョーグー(田芋好き)にとっては夢のような場所です!

“Taimo” is a corm grows in a paddy field, and in Japan, cultivated mostly in Okinawa. Its literal translation is a Paddy Field Potato. Taimo is family of Taro, and considered as a good luck food which brings prosperity into a family because it bears child potato and grand-child potato around parent(main) potato. In Okinawa, taimo is prepared as food for a celebration such as New Year and other festivity. At Taimo Shop “Kinta” and “Cafe Restaurant Choraku”, you can enjoy all kinds of traditional and newly innovated taimo sweets and cuisine.

めでたい、紅白の田芋まんじゅう
Taimo Manju

田芋工房きん田は、金武町産の田芋を使った田芋スイーツ専門店として、2009年11月に金武町金武の国道329号線沿いに開店しました。「田芋まんじゅう」は、縁起物のタームーのあんが入っている紅白まんじゅうです。まんじゅうの皮はもちもちのパン、という感じで甘さはありません。あんは、タームー独特の灰色がかった紫色で、トロッとしていて甘く仕上がっています。

一つ目のまんじゅうは常温で食べてみました。皮が甘くないので、中の甘いあんとちょうどいいバランスです。二つ目は、ラップで包んでレンジで温めました(これは、店内におすすめの食べ方として紹介されています)。すると、中のあんから、蒸したてのターム―のいい匂いがして、常温で食べる数倍のおいしさです!
ちなみに、ターム―は子孫繁栄の象徴というだけではなく、カリウム、カルシウム、鉄分、ビタミンA、ビタミンC、といった栄養分も豊富な食べ物だそうです。

Manju is traditional Japanese sweets which is a bun with, usually, a bean-jam filling. At Kinta, you can get manju with sweet taimo filling. As recommended by the shop, it is more tasty if you warm it up in microwave before you eat. Taimo is not only seen as a good luck bringer, but also rich sauce of nutrients such as potassium, calcium, iron, vitamin A, vitamin C and etc.

なめらかで繊細な田芋チーズケーキ
Taimo Cheesecake

田芋チーズケーキは、濃厚なのにさっぱりとしています。中に入っているタームーも、なめらかで、繊細な舌触りに仕上げられています。タームーの匂いや味はそれほど感じられませんが、とても美味しいチーズケーキです。

Taimo Cheesecake tastes very rich, yet not too heavy. Taimo inside the cake is also very smooth and I could not taste taimo so much. It is very tasty cheesecake!

ねっとり、サクサクの田芋パイ
Taimo Pie

田芋パイは、今回購入した田芋スイーツの中で一番のお気に入りです。タームーが好きなので、よく小さな袋状の田芋パイをスーパーや道の駅などで買うのですが、きん田の田芋パイはホールパイです。そして、3つのスイーツの中で、一番タームーの味が生かされています。

中のタームーは繊維も残ったタームーそのもので、味はさっぱりとしています。タームー特有のねっとりとした素材感はそのままで、香ばしくてサクサクのパイ生地とのバランスは絶妙です!

嬉しい事に、田芋チーズケーキと田芋パイは切り売りもしているので、どちらか選べない人は、どちらも一切れづつ購入する事も可能です。そして、きん田のスイーツは、金武店の他に、金武町にある「カフェレストラン長楽」、那覇市にある「きん田 新都心店」でも販売されています。

Among three kinds of sweets I bought at Kinta, I love Taimo Pie the most. Taimo inside the pie tasted almost like actual taimo and not too sweet. The dough is crispy and very tasty! Taimo Cheesecake and Taimo Pie are sold as whole or by slices. You can get those taimo sweets at Taimo Shop Kinta in Kin, Café Restaurant Choraku, or Taimo Shop Kinta in Naha Shintoshin.

カフェレストラン長楽
Café Restaurant Choraku

カフェレストラン長楽は、田芋工房きん田や、3月上旬に見学した金武鍾乳洞「龍の蔵」(2017年3月3日のブログ記事)を展開する「有限会社インターリンク沖縄」の経営するレストランです。田芋料理を始めとして、龍の蔵で熟成させた「豆腐よう」のパスタ(数量限定)やステーキ、手作りハンバーグ、タコライス、幕の内、てびち定食、その他豊富なメニューで田芋料理に興味がない人も食事を楽しめます。
長楽では食事の他に、きん田のスイーツや豆腐よう、黒麹もろみ酢の持ち帰り商品の販売も行っています。

店内からは、目の前に広がる金武湾、その向こうの勝連半島や平安座(へんざ)島、宮城島が一望できる最高のロケーションです。

Café Restaurant Choraku is ran by Inter Link Okinawa Co., Ltd. which also runs Kinta and Kin Limestone Cave “Tatsu-no-Kura (Dragon’s Cellar)” (please see 3 Mar 2017 blog). At Choraku, you can get a combination plate of different kind of taimo dishes, and also other items such as Steak, Home Made Hamburg Steak, Taco-rice, Japanese and Okinawan combination plates and etc. From Choraku, you can see a great view of Kin Bay, Katsuren Peninsula and Henza and Miyagi Islands.

タームー三昧に浸る
Taimo Plates

午後1時半 過ぎに長楽へ着いた時には、いくつかの人気メニューはすでに売り切れていました。目当ての「田芋膳」(1750円)を注文して、店内中央のカウンターへ飲み物を入れに行きます。コーヒーや紅茶のほか、長楽オリジナルティーの「龍の茶」などが揃っていて、自由におかわりをする事ができます。運ばれてきた田芋膳には、美味しそうなタームー料理が並べられています!

「むじ」と呼ばれる芋茎(ずいき)を使った「むじ汁」、タームーに豚肉などを加えてだし汁で煮込む「どぅるわかしぃ」、「ずいきの酢味噌和え」、「ずいきの肉巻き」、どぅるわかしぃを揚げた「どぅる天」、甘く仕上げる「田楽」、私の大好物の「田いものから揚げ」、そして古代米のご飯にサラダと天然発酵クエン酸の「もろみ酢」が付いています。
この日初めてむじを食べたのですが、シャキシャキとした歯ごたえです。むじ汁には芋茎、豚肉、豆腐、タームーが入っていて食べごたえがあります。ずいきの酢味噌和えはピリっと辛子がきいていてとても美味しい一品です。

ずいきの酢味噌和え Muji with Sweet and Sour Miso Sauce

どぅる天は外側がカリカリでこれも美味しくいただきました。どれも素材の味が生かされていて、塩分は控えめなのに、味はしっかりと付いています。最後にとっておいた田いものから揚げを口に入れます。外側はサクサクで中はホクホクです。全部美味しかったのですが、やはり田芋のから揚げに勝るものはありません!

長楽では、食事の他に、カフェメニューの「田いもまんじゅうセット」、「田いもケーキセット」、「田いもパイセット」が520円~630円で楽しめます。

When I arrived at Choraku after 1:30pm, some of the popular items were already sold out. I ordered Taimo Combination Plate (1750 yen) and went to get tea at the counter located at the center of the restaurant. All-you-can-drink includes hot and iced coffee/tea, and their original blend tea called “Tatsu-no-cha (Dragon’s Tea)”. In Taimo Combination Plate, they have “Muji-jiru” which is miso soup with stems of taimo called “muji”, pork, tofu, and taimo; “Duruwakashi” which is taimo and pork cooked in dashi soup; Muji with sweet and sour miso sauce on top; Muji wrapped with pork; Fried Duruwakashi called “Duru-Ten”; Sweet and sticky taimo dish called “Dingaku”; and my favorite Fried Taimo covered with sweet soy sauce. Also a bowl of rice, salad, and small glass of Moromizu (Mash Vinegar) come with the plate. At Choraku, you can also enjoy coffee (or tea) time with one of Kinta’s sweets for 520-630 yen .


きん田本店/カフェレストラン長楽
住所:沖縄県金武町金武4348-15
電話&ファックス:098-968-7666

きん田 金武店
住所:沖縄県金武町金武414
電話:098-968-4330

きん田&龍の蔵 新都心店
住所:沖縄県那覇市天久1-28-31
電話:098-963-9477

Kinta (Main Shop) & Café Restaurant Choraku
Address: 4348-15 Kin, Kin Town, Okinawa
Phone & Fax: 098-968-7666

Kinta (Shop in Kin)
Address: 414 Kin, Kin Town, Okinawa
Phone: 098-968-4330

Kinta & Tatsu-no-Kura (Shop in Naha Shintoshin)
Address: 1-28-31 Ameku, Naha City, Okinawa
Phone: 098-963-9477