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~普久川滝を訪れる際のお願いと注意事項~
Important Notice
普久川滝を訪れる前に必ず以下のサイトを確認してください。
Please check website below prior to visiting Fukugawa Falls.
【真喜屋の滝(普久川滝)】を訪れる際に~皆様へのお願い~ fukugawa taki River &FALLS
川・滝を訪れる際は、地元住民や周辺環境に十分配慮しましょう。
Please be respectful of the people live/work in the area, and the environment.
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以前、大宜見村の「がじまんろー」(2016年12月22のブログ記事)を教えてくれた知人が「真喜屋に滝がある」と言っていました。名護市真喜屋には何度か行った事がありますが、滝の存在を知りませんでした。朝から天気に恵まれたこの日、早速その滝を探しに真喜屋へ向かいました。
My acquaintance once told me there was a waterfall in Makiya in Nago City. Now winter is over and time to go find the waterfall!
真喜屋から普久川を目指す
Heading to Fukugawa River
グーグルマップで真喜屋の滝を探すと、マップには「普久川滝(ふくがわだき)」と表示されています。
国道58号線を北上し、名護市真喜屋へ向かいます。真喜屋地区は羽地内海に浮かぶ屋我地島への入口のちょうど反対側の山のふもとに広がる集落です。
普久川滝の入口へは、真喜屋大川沿いの道を山手に向かって入って行くと分かりやすいと思います。川沿いの道を突き当りまで進み、真喜屋ダム前にある小さな公園の前を左折して高台へ登って行きます。しばら進み、2つの小さな祠のような「カー」(沖縄の方言で川や井泉の意味)と、隣にある「上之御嶽遺跡(うぃぬうたきいせき)」の鳥居がある道へ右折します。比較的広くて通りやすい道です。ここから約3kmほど進むと、普久川へ到着です。
According to Google Maps, the waterfall is marked as “Fukugawa Falls”. Taking Route 58 to Makiya area in Nago City. Makiya is located across from the entrance to Yagaji Island in Haneji Inland Sea. To go to Fukugawa River, it is easier to take a street parallel to the Makiya River to the east, and then turn left at the end of the street. Keep driving for a little while, and then you will see a street with, looks like, small shrines at the corner. Take right turn to go up the hill. You are on the right track if you pass the torii gate on your left. It is about 3 km to the entrance of the trail to the Fukugawa River from there.
生命が溢れるやんばるの森
In the Jungle of Yambaru
ナビに「目的地に到着」と告げられた場所に車を止めます。特に普久川や滝への案内標識も出ていなくて、少し戸惑いますが、鎖で封鎖され、「造林作業用以外の車両の通行をお断りします。」と書かれた看板の出ている林道へ入ってみました。
前日の大雨で、森中がみずみずしく輝いています。本当にこの道で合っているのか不安に感じながらも、歩いていると周りの緑に癒されます。
森の中は独特の匂いがします。私は「やんばるの匂い」と呼んでいるのですが、これは「フィトンチッド(Phytoncide)」という樹木などが発散する化学物質で、「植物が傷つけられた際に放出し、殺菌力を持つ揮発性物質」(ウィキペディア)だそうです。多くの日本人に馴染み深いのは、マツやヒノキなどから発散されているフィトンチッドで、森林の中でヒトをリラックスさせる成分として知られています。
ヒカゲヘゴやシダの生い茂る亜熱帯の植物の間を進んで行くと、道の上に、あずき色をした不思議な形の花が沢山落ちています。見上げると、イルカンダが高い木の上で花を咲かせています。
ヒカゲヘゴやシダの生い茂る亜熱帯の植物の間を進んで行くと、道の上に、あずき色をした不思議な形の花が沢山落ちています。見上げると、イルカンダが高い木の上で花を咲かせています。
実物が咲いているところを初めて見たので感動です! その他にも、風が吹くとヒラヒラと降ってくる小さな花もあります。後で調べてみると、センダンのようです。
木々の向こうから、春を告げるウグイスや他の鳥の声も聞こえてきて、シジュウカラの姿もあります。歩いている間、頭上高くブンブンと羽音が聞こえてきます。よく見てみると、ハチが木の花の蜜を集めているようです。春のやんばるの森は生命で満ち溢れています!
There are a chained gate and old sign at the entrance of the trail to the Fukugawa River. Please do not park your car in front of the gate. From there, you will be walking through jungle of Yambaru (or Yanbaru). Yambaru is a name describes the northern part of Okinawa Island where abounds with unique plants and creatures. In 2016, Some areas of Yambaru were designated as “Yambaru National Park”. The aroma in the jungle which I call “Aroma of Yambaru” is a chemical substance called “Phytoncide” released by plants, and it is disinfectant. In Japan, it is widely known that smelling the phytoncides of hinoki and cedar trees relaxes human beings. While trekking in the jungle, you may find interesting flowers, plants, birds, and bugs. Yambaru is full of lives!
沈下橋を渡る Around Ford-Bridge
次第に植物に覆われて道幅も狭くなっていきます。
道を間違えたかな?と思い始めた頃、水の音が聞こえてきました。進んで行くと、音がだんだんと大きくなってきて、目の前に現れたのは、滝、ではなく、沈下橋です!
人工的に作られているのに、周囲の景色に違和感なく溶け込んでいます。橋の周辺には美しいやんばるの水辺の景色が広がります。
太陽が木々の間から射してきて、光の中を5~6匹の蝶々が飛び回っています。時折、数匹が水で濡れた橋の上にピタリと止まって、美しい模様を見せてくれます。
この楽園の様な景色をしばらく堪能して、誰かが置いた飛び石の上をつたって川の向こう側へ続く道へ進みます。道幅はさらに狭くなって、時折、前を進む犬が止まっては聞き耳をたて、物音に警戒します。
The trail gets narrower and narrower as you keep walking. And then, you will soon hear sound of water ahead of you. When you get to the source of the sound, you will find river and ford-bridge. Sun shines between the trees and many butterflies fly around the ford chasing one another. It is such an amazing view!
川沿いの遊歩道 Trail Along the River
林道というよりも、ほぼジャングルの中の獣道のような道を警戒しながら進んで行くと、突然、目の前に古ぼけた案内板が現れて、拍子抜けします。
「多野岳生活環境保全林総合案内板」によると、この一帯は数年前に取り壊された、多野岳頂上にあった「いこいの村おきなわ」周辺の保安林として遊歩道などが整備された区域との事です。この案内板のある場所は、以前は駐車場だったらしいのですが、どこから車が入って来ていたのか想像できないほど、一帯には植物が生い茂っています。
遊歩道へ入ると、コンクリート製の橋や瓦ぶきの休憩所があります。
「滝へ」の標識の周りに、草丈30cmほどの巨大化したオオバコのような植物が生えています。可愛らしい白い花を付けた「キンギンソウ」というランの仲間です。
川沿いの遊歩道には、竹が生えていたり、倒木が天然の橋になっていたり、と絵になる景色が続きます。
川の周辺の岩がだんだんと大きくなってきました。そして最後に階段を登ると、ついに普久川滝が姿を現します!
After crossing the ford, the trail gets almost completely covered with the plants. You will pass by an old map of the area and sign says “滝へ(To the Fall)”, and the trail continues along the river. When you go up the steps at the end of the trail, Fukugawa Fall appears in front of you!
普久川滝で癒される The Fukugawa Fall
普久川滝は「ふんがーだき」や「ふくがーだき」、または「真喜屋の滝」などと呼ばれているようです。「滝」というと力強く男性的なイメージがあるのですが、普久川滝は繊細で女性的な美しさがあります。
滝の水は10数メートルほどの高さから、黒い岩肌を滑って白い筋になって流れ落ちてきます。滝つぼの周りは小さな池になっていて、周囲はヘゴや葉先が赤みがかったシダで覆われています。
犬は喜んで水の中へ入りますが、水が冷たいらしく、すぐに上がってきます。まだ春先で水遊びには早いのですが、暑い夏に涼を得るには格好の場所です。川の中の岩をつたって、反対側へ渡ってみます。
緑に苔むした岩や、その上に落ちるセンダンの小さな花など、全てが美しく本当に気持ちのいい場所です。靴を脱いで水に入ってみましたが、やはり冷たかったので、岩の上に座ってマイナスイオンとフィトンチッドをたっぷりと浴びました。
Around the Fukugawa Fall is beautiful and peaceful. The area is surrounded by tropical vegetation, fern and moss. The water was little too cold for me still, but this will be a perfect place to spend time during hot summer days of Okinawa!