2018年11月24日

地域も人も繋がる沖縄市の泡瀬大綱引 Awase Giant Tag-of-War in Okinawa City, Okinawa

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綱引きと言えば、運動会やレクリエーションなどで行われるスポーツとして定着していますが、沖縄では「大綱ひき」と呼ばれ、夏から秋の伝統行事として各地で行われています。県内で有名な大綱ひきは那覇大綱挽、糸満大綱引、与那原(よなばる)大綱曳などがありますが、2018年11月11日、沖縄市泡瀬で5年ぶりとなる泡瀬大綱引きが行われました。

Tag-of-war is a popular traditional event that is held in many areas in Okinawa. Some of the most famous ones are of Naha City, Yonabaru Town, and Itoman City. On the 11th of November 2018, the giant tag-of-war was held for the first time in 5 years in Awase area in Okinawa City.

全長100メートル、重さ16トンの大綱!
100m Long and 16t Rope!


沖縄県中部に位置する、その名も「沖縄市」の東側、太平洋に面した泡瀬地区には、干潟の広がりが南西諸島最大級と言われている自然豊かな泡瀬干潟や海鮮料理で有名な「パヤオ直売店」のある泡瀬漁港があります。県内地域の多くでは大綱引きは毎年行われていますが、泡瀬の大綱引は5年ぶりの開催です。前回の泡瀬大綱引は2013年、その前は2003年の開催でした。2018年の大綱は長さ100メートル、重さ16トンの立派な綱です。

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大綱は東(あがり)と西(いり)の2本に分かれていて、東が雄綱、西が雌綱です。そして雄綱と雌綱は「カヌチ棒」と呼ばれる丸太で中央で一つに結合された後、綱引が始まります。

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Awase area is located on the east edge of Okinawa City and right by the Pacific Ocean. Tag-of-war in most of the areas in Okinawa is held annually, however, in Awase, the last event was held in 2013, and the one before was in 2003; 10 years prior to the last one. In 2018, the giant rope is 100 meter long and weigh 16 tons. The rope is first separated into two parts; east and west (east rope is male and west rope is female). Right before starting the tag-of-war, the ropes are connected by a log called "Kanuchibo", and become one giant rope.

伝統芸能からエンターテイメントまで楽しめる道ジュネ―
Enjoy "Michi June-e" Performances


大綱引当日午後12時、泡瀬のメインストリート「県道85号線」通称「泡瀬ベイストリート」の交通規制が始まり、午後2時、道ジュネ―が行われる会場へ徒歩で向かいます。

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いつもは車通りの激しいベイストリートが車両通行止めで閑散として、道の両脇には出店が開店の準備を始めています。道路沿いの飲食店もテントの下にビールケースで作った即席のイスとテーブルを置いた屋台を準備しています。そして静かに眠る竜のような大綱が道路の中央に横たわっています。

道ジュネ―の会場は「カヌチ口」と呼ばれる東と西の綱の先頭が交わる中央の広場で、獅子舞、太鼓、ウクレレ演奏やエイサー演舞が次々と行われます。地元のグループの他、外国人のメンバーがいるインターナショナルなグループも、一生懸命に、だけどイキイキ楽しそうにエイサーを踊ります。

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この日は、立冬も過ぎたというのに半袖でも歩き回ると汗ばむ暑さの良く晴れた日です。綱引が行われることを告げる太鼓やホラ貝、鐘の音が辺りに響き渡ると、少しずつ人々が集まり始めます。

私が育った地域でも大綱引きが毎年行われていて、子供の頃、綱引きが始まる前に聞こえてくるホラ貝や鐘の音を「プープーガンガン」と呼んでいた事を思い出します。あの頃、地域の行事は自分よりずっと大きな大人達が取り仕切っていたのに、いつの間にか彼らの年齢を通り越して、今、目の前で一生懸命に大綱引の準備に取り掛かっているのは、うんと年下の若者達です。

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まだ車道を歩く人はまばらで、多くの人は真夏の様な日差しからのがれるように街路樹や建物の陰に入ってカヌチ口で披露される演舞を見学しています。大綱の周辺に立てられた「テークドゥルー」と呼ばれる鮮やかな旗頭と風になびく色とりどりの吹き流しが青空の下によく映えます。

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実際の綱引は午後7時に開始なので、まだしばらく時間があります。昼間は体力を温存するために一旦退散して夜改めて会場へ戻る事にしました。

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Route 85, also known as "Awase Bay Street" was closed to cars at noon and the street became like a ghost town. As walking toward where the heads of two ropes meet around 2 pm, I started hearing sounds of taiko drums, bells, and conch shell horns. Michi June-e entertainments took place at the intersection near Awase Bijuru Shrine. There were lion dance, taiko drum, ukulele, and eisaa performances. Men in black costumes with blue and red scarves wrapped around their heads were busy getting ready for the main event that would start later that night.


熱気あふれる大綱引会場
Ready, Get Set, Be Happy!


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午後7時過ぎに会場へ向かうと、テークドゥルーに明かりが灯され、大通りに鐘やホラ貝、太鼓の音が響き渡って、すでに綱引は始まっています。リズム良く鳴る鐘や掛け声に合わせて、黒の衣装に白の地下足袋、赤や青の「サージ」とよばれる布を頭に巻いた数人の若者が大綱の先頭に乗って旗を振っています。余談ですが、沖縄のサージは魔法のグッズで、頭に巻くと誰でも皆カッコよくなります。雄鶏のトサカやライオンのたてがみの様な効果でしょうか。

昼間とはうって変わって通りは人で埋め尽くされて(主催者発表5万人)、人気の居酒屋の屋台の前には20メートル以上の列ができています。あちこちの屋台から漂ってくる煙、通りすがる女性達の香水の匂い、中央分離帯に腰かけて焼きそばを食べる人、スマホを片手に会場にいる友達を探す人、ゲームの景品の光るオモチャやイヌの形の風船を引っ張って歩く子供達。皆、「祭り」という非日常の空間を楽しんでいます。

綱の引き始めから15分、どちらも互角に引き合い、会場には東と西を応援するアナウンスが響き渡ります。残り5分を切ると、さらなる熱気の高まりを感じます。

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心なしか綱を引く掛け声も大きく力強くなっています。制限時間30分で綱引が終了です。今年はどちらも2メートル以上引き込めず引き分けでした。

When I went back to the Bay Street little after 7pm, the street was filled with people and all kinds of sounds. The tag-of-war was already started. A couple of guys in black costumes were standing on top of the giant rope and cheering for their team. 15 minutes later, the rope did not move much to either side. And when they announced the remaining time was 5 minutes, voices got louder and both sides of people started to pull harder. At the end of 30 minute period, neither side pulled the rope more than 2 meters into their side, so it was draw. Still, nobody was mad or depressed, and they both cheered for each other and danced "kachaashii" (traditional Okinawan dance to express joy and happiness) on the rope.


大綱で広がる皆の輪
Everybody Gets Connected


再び道路の上に置かれて魂が抜けたような綱の上に座って皆が余韻を楽しみます。

写真を撮ったり、子供たちは綱の上に立ってポーズを決めています。偶然隣に座っていた人と言葉を交わしていると、面識の無いこの女性が姉の旦那の実家の向かいに以前住んでいた人だった事が判明。姪っ子たちの事もよく知っていました。きっかけは、以前住んでいた地域の綱引きの事を口にしたからでした。「沖縄狭いですね~」の決まり文句が思わず互いの口から出ます。すると、ほぼ同時にフィナーレを飾る花火が始まりました。


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伝統行事を通して色々な繋がりを実感します。過去からの伝統を繋ぐために準備に奔走した人たち同士が繋がって、巨大な綱が中央で繋がって、綱と引く人が繋がって、引く人と周りで応援する人たちが繋がって、そして偶然に出会った人と繋がって。綱引の後、家路へ向かう人の流れの中を少し幸せな気分で歩きました。

泡瀬の大綱は、この後、11月24日(土)〜 25(日)開催の「沖縄国際カーニバル2018」の大綱引きに再登場するそうなので、繋がりはまだまだ広がって行きそうです!

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Seems like the giant rope has a power to connect everything around it. It connects people of the past and the present day, communities, and everybody who came to see or joined the tag-of-war. The colorful fire works spread in the night sky at the end of the event, and everybody looked happy and satisfied. This year, the giant rope of Awase will be used again during Okinawa International Carnival scheduled on 24 and 25 November 2018 in Okinawa City. I'm sure that there will be more happy faces around the giant rope!


ラベル:文化・芸能
posted by Misa Alta at 20:56| 沖縄 ☀| 沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月28日

芸術の聖殿、浦添市美術館 Urasoe Museum, the Sacred Palace of Art, in Urasoe City, Okinawa

国道330号線、通称「バイパス」を宜野湾市から那覇市に向かって走り、伊祖トンネルを抜けると左手に浦添市陸上競技場や浦添カルチャーパークがあります。その中にある、周囲の建物とガラリと雰囲気の違う茶色の建物が浦添市美術館です。1990年に日本初の漆芸専門美術館として設立されたこの美術館は、作り手達が魂を込めた作品が安置される「芸術の聖殿」です。

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Urasoe Museum is located in Urasoe Culture Park on route 330, just south of Iso Tunnel, in Urasoe City. The museum was established as the first lacquer ware museum in Japan in 1990. There are hints of mixed cultures in the museum building where art pieces are enshrined like sacred mementos.

ボロブドゥール遺跡を彷彿させる外観 
Borobudur Temple in Urasoe!?


バイパス側の駐車場へ車を停めて建物を見上げます。

今まで私が持っていた浦添市美術館の印象は、「バイパスを通る時に見える、一見、北海道にありそうな建物」でした。この日駐車場から、階段状に重なる琉球石灰岩の石垣、その上にある四角い台座のような建物の上に八角形の屋根が乗っている姿を見てふと思い浮かんだのは、インドネシアにある世界最大級の仏教寺院遺跡「ボロブドゥール」でした。

夏空をバックに飛び出した屋根がまるでボロブドゥールの「ストゥーパ(仏塔)」のように見えます。

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When I parked my car at Urasoe Culture Park parking lot right by route 330 and looked at the museum, it reminded me of one of the biggest Buddhist temples in the world, Borobudur in Indonesia. There are limestone walls look like step pyramid and square buildings with octagonal domes that look like stupas sitting on top of the pyramid.

正面入り口へ向かう道
The Path to the Museum


駐車場から美術館正面入り口へ続く道沿いにはハイビスカスやハマユウ、プルメリアなど南国の植物が植えられています。綺麗に手入れが行き届いている気持ちのいいこの場所は格好のウォーキングコースのようで、向こうから女性が速足で歩いてきます。

入口へ続く階段下左手にあるピロティ―が涼し気です。昔々子供の頃、サントリーローヤルのちょっと不気味なテレビコマーシャルで初めて見た、ガウディの作品を思い起こさせます。

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これはガウディへのオマージュなのか?八角形の柱が立ち並ぶピロティ―の床には大きな八芒星のデザインが施されています。どうやら設計者は「八」にこだわりがあるようです。

There are hibiscus, plumeria, and beautiful tropical plants along the path to the museum. Right before going up the stairs to the entrance, there is a shaded area with octagonal pillars and, instantly, Park Guell in Barcelona came to my mind. I wondered if the architect designed this to pay homage to Gaudi. There are octagons on the ceiling and eight pointed stars on the floor as well.

直線の重なりが美しい美術館入口前の広場
The Court Yard


クワズイモやオオタニワタリが両脇に茂る琉球石灰岩の階段を上ると美術館入口前の小さな広場があります。

建物の壁は、出っ張った四角がデザインされたタイルで覆われています。広場には細長い教会の鐘の塔のような建物があり、小さな広場のシンボルになっています。

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真っすぐにそびえたつ姿、八角形の屋根、壁の凹凸のあるタイルの小さな市松模様の規則正しい影が美しいデザインです。エントランスホールや展示室は、四角い箱をいくつも連結したような直線的な美しさがあります。太陽の角度が少しずつ変わるのと同時にタイルの陰も動き、壁の表情が刻々と変わって行きます。

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どことも例えられない異国のような空間に、真っ青な夏空の下、深い緑色の琉球マツの枝や、色とりどりのクロトン、サンダンカの鮮やかな赤が柔らかさと涼しい木陰を作っています。

植え込みの中の木の枝から、丸い玉を繋いだようなつぼみがいくつも垂れ下がっています。サガリバナです。日没に咲き始め、甘い香りを放つという夏の夜を彩るサガリバナの花言葉は「幸運が訪れる」です。

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When you get to the top of the stairs, there is a small court yard in front of the entrance hall of the museum. The octagonal shaped tower stand straight up into the sky is covered with small tiles with 3D squares on the surface. The sun creates shadows underneath the tiny squares and the shapes of the shadow change constantly as the sun moves. The geometric shapes and straight lines of the museum buildings are really beautiful under the blue sky!

東西文化のクロスロード
Where The East Meets The West


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浦添市美術館を設計したのは、内井昭蔵(うちい しょうぞう)さんという戦後の日本建築史を代表する建築家です。ウィキペディアによると、祖父や父親も建築家で、父親は幾つかの教会の設計に関わっていて、子供の頃から教会で過ごす事が多かったようです。1984年に浦添市立図書館の設計も行っているので、浦添市とは縁の深い建築家です。

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内井さんは正教徒だったそうですが、手掛けた作品の中には教会だけでなく寺などもあります。

気になっていた「八」ですが、正教会でよく用いられる「八端十字架(はったんじゅうじか)」や聖堂の様式の一つである「星形(八角形の星)」、「スーリア・マジャパヒト(マジャパヒトの太陽)」と言う、インドネシアにあったマジャパヒト王国期(1293〜1478年)のヒンドゥー教の八芒星の形をした曼陀羅などがありました。ちなみに、海洋国家だったマジャパヒト王国は琉球王国とも交易を行っていたそうです! 

想像がどんどん膨らんでいきます。浦添市美術館がボロブドゥールのストゥーパのように見えるのも、その中に過去からの大切な記憶が安置される場所と考えていたからでしょうか?教会のような寺院のような様々な文化が混ざり合った浦添市美術館は、建築家がどういう気持ちでここを造ったのか色々な思いを巡らせてしまう興味深く美しい建物です。

Urasoe City Museum was designed by Mr. Shozo Uchii. He was a Japanese architect who played important role in Japanese architectural history. Mr. Uchii was also an Orthodox Christian and he had designed not only churches, but also temples in his lifetime. Seems like the designs used for Urasoe Museum have influence of many different cultures. Octagonal shape is one of the typical Orthodox church styles and it represents a star. In Majapahit Empire (1293-1478) in Indonesia, eight pointed star was called 'Surya Majapahit (The Sun of Majapahit)' and it is consist of nine Hindu deities in the center. And as already mentioned, whole building from the distance looks like Borobudur temple, and yet, geometric patterns are associated with culture of Muslim. Looking at this beautiful museum, my imagination goes wild and crazy!

一流アーティストたちも「いいね!」北斎の魅力
The HOKUSAI Exhibition


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沖縄タイムス創刊70周年記念および琉球銀行創立70周年記念企画展「江戸の天才絵師 葛飾北斎〜北斎漫画と富嶽百景(ふがくひゃっけい)〜」のポスター

そもそも今回浦添市美術館へ行ったのは、2018年7月14日(土)〜 9月2日(日)に開催されている「江戸の天才絵師 葛飾北斎〜北斎漫画と富嶽百景(ふがくひゃっけい)〜」の企画展を見に行くためでした。日本を代表する絵師で、富士山をバックに大波が小舟を飲み込んでしまいそうな『富嶽三十六景 神奈川沖浪裏』は多くの人が一度は目にした事があると思います。

今回の浦添市美術館での企画展では、全15編の「北斎漫画」(現代のいわゆるマンガではなく絵手本)と富士山をテーマにした「富嶽百景」が展示されています。北斎漫画には、江戸時代の人々や動物の仕草、表情がありのままの姿で描かれていています。だらしない姿で読み物をしたり、変顔をしたりと、現代の私たちのような日常の姿に親近感が湧きます。そして、ちょっとコミカルなタッチで描かれた人々が今にも動き出しそうに生き生きとしています。

また、富嶽百景は、まるで写真を撮るように斬新な構図で描かれています。富嶽百景はモノクロですが、冨嶽三十六景のような鮮やかなカラーの作品は、まさにインスタグラムの先駆けで、当時の人々に衝撃を与えたでしょう。北斎の絵のすごい所は、その切り取った一瞬の空気や音、匂いが絵から伝わってくる事です。そして、北斎の作品を見たヨーロッパの一流アーティスト達はこぞって北斎をパクります。ゴッホは、『星月夜の神奈川沖浪裏 』という北斎の作品と自身の代表作の一つの『星月夜』を合体させた作品を制作しましたが、これこそ一流アーティストが北斎へ送る最高の賛辞と言えるでしょう!

The reason that I went to Urasoe Museum this time was to see The HOKUSAI Exhibition that is held between 14 July - 2 September 2018. Hokusai Katsushika (1760 - 1849) was one of the most popular and talented artists of Japan. I think many people have probably seen The Great Wave off Kanagawa before. Hokusai became very popular in Europe as well and artists such as Gogh, Monet, and many more painted or created works with influence of Hokusai.


浦添市美術館
住所:沖縄県浦添市仲間1−9−2
電話:098‐879-3219
FAX:098‐878‐1221

Urasoe Art Museum
Address: 1-9-2 Nakama, Urasoe, Okinawa
Phone: 098-879-3219
FAX:098-878-1221




ラベル:文化・芸能
posted by Misa Alta at 09:22| 沖縄 ☀| 沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月05日

雨ニモマケズ風ニモマケズ営業中! Cave Okinawa (ぬちしぬじガマ) Cave Okinawa (Nuchishinuji-gama) in Ishikawa, Uruma City

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以前から自宅から車で5分程の所に「ぬちしぬじガマ」という看板が出ているのには気が付いていました。沖縄ではあちこちに「ガマ」と呼ばれる大小の洞窟があるのでその一つだろうと、特に気にも留めていませんでしたが、最近その場所に「Cave Okinawa(ケイブ オキナワ)」と書かれた大きな写真入りの看板が登場しました。写真によると私が想像していたより大きな鍾乳洞のようです。梅雨入り宣言以来、晴天が続き、多くの沖縄県民が待ち望んでいた恵の雨が降り始めた週末、犬と連れ立って謎の洞窟の真相を突き止めに行くことにしました。

Recently, a new big sign of "Cave Okinawa" with a picture of limestone cave appeared on the side of the road where I often drive by. One rainy weekend, I decided to go see the cave where I can visit rain or shine.

Cave Okinawa 受付事務所
Ticket Office

どんより曇り空のこの日、天気を気にせず出かけられる場所で思いついたのが鍾乳洞です。県道6号線を恩納村仲泊(なかどまり)からうるま市石川の嘉手刈(かでかる)へ向かうと、道路脇に「ぬちしぬじガマ」の標識があります。

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そこから最近建てられた鍾乳洞の写真入りの「入場料 大人¥500 子供¥300 Cave Okinawa」の看板横の脇道へ入ります。 300メートルほど先に受付事務所の看板があり、駐車場の一角の屋根の下に大人数が座れるベンチが設けられています。事務所から出てきた男性に犬を連れて行ってもいいか確認すると、構わないとの事。料金を支払いパンフレットをもらいます。

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男性は「原付バイクで先に行って洞窟の照明をつけるから、歩いてきてくださいね。看板が出てますから」と言って行ってしまいました。

鍾乳洞をめざして看板を頼りに歩き始めます。道すがら、ラッキョウのような形の白い月桃のつぼみが開き、鮮やかな黄に赤い模様の花びらを中からのぞかせているのが目に留まります。

50メートルほど歩いて洞窟入口へ到着です。

Cave Okinawa is located near Route 6 which connects Nakadomari, Onna Village and Kadekaru area of Ishikawa, Uruma City. There is a sign with "入場料 大人\500 子供\300 Cave Okinawa" with a picture of the cave. Follow the arrow and keep going straight until you see the sign of "Cave Okinawa Receptionist". There is a parking space in front of the ticket office. After you pay the admission fee, staff will turn on the lights inside the cave for you, and you have to walk up the hill for about 50 m to the entrance of the cave (there are signs along the road).

鍾乳洞内へ潜入
Enter the Cave


入口から出口まで通路があって、真っすぐの一本道だから迷うことはない、と言い「犬は階段上れる?なら大丈夫」と言って男性は去ってしまいました。

パンフレットには全長200メートルの洞窟内の見どころや鍾乳洞のできかた、洞窟に住む生物などについての説明があります。明かりがついているのですが、最初はちょっと不安です。犬は落ち着きなく、中へ入ろうとしませんが、強行して進みます。

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しばらく進むと、洞窟内は流れるような独特の形の鍾乳石で両脇や天井が覆われはじめ、最初の「広場」へ到着です。

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ライトアップされた石筍やつららのような鍾乳石が天井からぶら下がっています。鍾乳石はとんがっていたり、まんまるだったりと、様々な形を作り上げていて、想像していたよりも本格的な鍾乳洞です。

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鍾乳洞内は湿度が高く、前日の大雨のせいか、天井から無数の水滴がポタポタと落ちてきます。

広場から次へ進むのに、工事現場の足場に設置されるような階段でつながっていますが、犬が登るのを嫌がるので(金属音と感触が嫌いらしい)仕方なく抱いて階段を上がります。

There will be no guide and you can walk inside the cave at your own pace. It is one straight path from the entrance to the exit (200m), so you will not get lost inside. Water is dripping from the ceiling of the cave. This must be from the heavy rain from the day before. Not very far from the entrance, there is a wider space called "Plaza" where you can observe many different shapes of limestone illuminated by the lights.

「ぬちしぬじガマ」とは?
What is Nuchishinuji-gama?


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そもそも「ぬちしぬじガマ」とは「命しぬじガマ」と書かれ、パンフレットの説明によると、「沖縄の方言で『命をしのいだ洞窟』という意味」だそうです。

入口のある嘉手刈地区から出口の山城地区にまたがる鍾乳洞には、14世紀に今帰仁王子が内乱の末にこの地にたどり着き、洞窟に身を隠して命を取りとめ、後に石川に伊波城を築いた、という言い伝えがあります。また沖縄戦中、300人の住民は洞窟に避難した為、戦闘による死者は一人も出ず、約3か月間の避難生活の間に洞窟内で男の子一人と女の子一人が生まれた縁起のいい場所として知られているそうです。

鍾乳洞内は夏は涼しく冬は暖かで、キクガシラコウモリを始め、テナガエビ、モクズガニなども生息しているそうです。

The cave is called "Nuchishinuji-gama" by locals and it means "Cave which saved lives". According to tradition, in the 14th century, Prince of Nakijin fled to Ishikawa from Nakijin when a civil war broke out and hid inside the cave. He was saved by a daughter of Nakajo of Iha, and later, he built Iha Castle in Ishikawa. And also, during the Battle of Okinawa, 300 villagers hid inside the cave for 3 months, and nobody was caught up in the battle and lost his life. On top of that, one baby boy and one baby girl were born inside the cave during that time, so the cave is known as a place of good fortune!

「紅白岩」でますます縁起がいい「中央広場」 Center Plaza

鍾乳洞内の通路の下には水が流れています。何かいないか目を凝らしてみますが生き物は見つけられません。

さまざまな色や形の鍾乳石をカメラに収めながら進み、犬を抱えて階段を登ると、最初の広場より大きな「中央広場」へ到着です。ここで真っ先に目に入るのは、周囲の岩とは全く違った色と形をしたオレンジのクラゲのような鍾乳石です。

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ぐるりと広場を見回すと今登って来た階段の上には岩の上にふわりと薄いベールをかけたような白い鍾乳石もあります。半透明で下の岩が透けて見えるような感じといい、柔らかなヒダのような感じと言い、まるで天女の羽衣のようです!

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パンフレットには「紅白岩」とよばれる中央広場のシンボルだと記載されていて、この鍾乳洞が縁起のいい場所と言われるもう一つの理由です。紅白岩の周りを時折小さなコウモリが飛び回っています。

中央広場を後にして進むと、その先には4メートル程の高さから岩肌を流れ落ちるようにできた「黄金岩」と呼ばれる黄色い鍾乳石や、流れ出した蝋のような「キラキラ岩」が続き、出口脇に地上からの光がハート型の割れ目から差し込む「ハート岩」があります。

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出口近くの「ハート岩」
The heart shaped opening near the exsit

出口へ向かう最後の長い階段を犬を抱えて登り洞窟を後にします。

Water is running under the pathway inside the cave. I tried to find something in the water, but did not see anything. However, according to the pamphlet, there are shrimps and crabs live in the water. Walking for a little while after leaving the first "Plaza", you will come to the bigger area called "Center Plaza". There, the first thing you will probably see is orange limestone that looks like giant jelly fish. When you walk to the center of the plaza and turn around, you will see another limestone looks like thin white veil hanging on the rock. These limestones are called "Red and White Rock" in Japanese and color combination of red and white is a symbol of good fortune as well.

父から子へ。新しいアイディアで地元を盛り上げる
From Father to Son


鍾乳洞を出て大喜びの犬と駐車場へ戻ります。

受付にいた男性は、ぬちしぬじガマの初代代表の池原政安(いけはら せいあん)さんです。約20年前に修学旅行生に洞窟案内を始めたそうですが、理由は「神秘的で歴史もあって平和学習にも役立つから」だったそうですが、恥ずかしがり屋だった池原さんにとって案内を始めるのは「大きな決断」だったそうです。修学旅行生は県外からがほとんどだそうですが、慰霊の日が近づくと県内の小中学校や学童保育の生徒も平和学習の一環でやって来るそうです。       

2017年10月に次男の勇矢(ゆうや)さんが代表に就いてからは、新たな試みとして鍾乳洞内に通路や照明、通りに大きな看板を設置して一般の客が気軽に来れるように整備をしたそうです。

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2017年10月からCave Okinawaの代表を務める池原勇矢さん
The new owner Mr. Yuuya Ikehara

一般の客に開放した初めの月は見学者が50名、次の月は100名、4月には350名と期待通り訪れる人は増えているそうです。鍾乳洞は、よほどの大雨でない限り(洞窟内の水かさが増す為)、天候に左右されずに見学できるのが利点です。最近はインターネットや設置した看板の効果で、ふらりとやって来る外国人の客も増えているそうです。この日もアメリカ人女性2人組とアメリカ人家族連れ8名のグループが来ていました。

長年父親が学生たちに伝えてきた嘉手刈の歴史や自然美の素晴らしさは、今、息子によって、新しいアイディアや方法で世界中の人へ発信され始めています!

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The person who was at the ticket office that day was Mr. Seian Ikehara. He became a guide to take groups of students inside the cave about 20 years ago. He wanted to show the mysterious cave with interesting histories to many people, and also he wanted younger generation to know about the Battle of Okinawa. Most of the groups of students are from main land Japan, however, in June, the month when the Battle of Okinawa ended in 1945, many students from Okinawa visit the cave to learn about the war also. Mr. Ikehara handed over the business to his son Mr. Yuuya Ikehara in October 2017. New owner has many new ideas about the business. He installed the path way and lights inside the cave, so more people can visit the cave easily. He also installed new sign along the main road and opened the website to advertise the cave. Mr. Seian Ikehara said, each months, there were more people (including foreigners) who were not groups of students visit the cave. He is happy to see many people enjoying beautiful underground world in his home town!

Cave Okinawa (ぬちしぬじガマ)
住所:沖縄県うるま市石川嘉手刈479−1 
電話:090-9789−2094 
FAX: 098−965-6614  


Cave Okinawa
Address: 479-1 Kadekaru, Ishikawa, Uruma City, Okinawa
Phone: 090-9789-2094
FAX: 098-965-6614


 
posted by Misa Alta at 19:51| 沖縄 ☁| 沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする