2018年03月24日

優雅な曲線が美しい宜野座村の漢那ダム Kanna Dam in Ginoza Village, Okinawa

平成5年(1993年)3月に完成した宜野座村漢那福地川上流にある漢那ダムは、日本国内で本格的な景観設計を取り入れた先駆けで、森の中の湖畔にたたずむ古城を思わせる美しいダムです。環境保全にも力を入れる事で、25年たった今、みごとに蘇った沖縄の自然を身近に観察し、楽しめる場所です!

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Kanna Dam is located in upper stream of Ginoza-Fukuji River in Ginoza Village. It is a beautiful and elegant dam which reminds me of a medieval castle in Europe. Kanna Dam is not only beautiful dam but also designed to maintain natural environment of the area.

古城の城壁を彷彿させる本ダム堤体
Inspired by Okinawa's "Gusuku"


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漢那ダムで始めて堤体(堤防本体)を目にした時は、その優雅さに感動しました。漢那ダムのパンフレットによると、コンクリートの石積み模様は「城(グスク)」をイメージしたものだそうですが、丸みを帯びた柱や城への入口の様なエレベーター塔、堤体横に配置された鎖のかかった階段は、中世ヨーロッパの古城のようにも見えます。

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石積み模様はコンクリートの表面に発泡スチロールの型枠を張り付けて作ったそうで、型枠は「人間の手ではがさなければならなかったので、大変な作業」だったそうです。堤体横の階段を下りてそこから見上げるダムの美しさは一見の価値があります。

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また、柔らかさを演出するために多用したという曲線は、確かに、沖縄のグスクの波打つようなフォルムを連想させます。

Construction of Kanna Dam was completed in March 1993. Although it looks like a medieval European castle, according to Kanna Dam's information pamphlet, motif of Kanna Dam is "gusuku" which is an Okinawan castle. Styrofoam molds were used to create masonry pattern on concrete walls. The molds had to be removed by human hands and it was hard work to do!

ヒルギ植栽で、失われたマングローブの復元
Restoration of Mangrove


階段を降りると、ダムの下流に設けられた「下流広場」があります。シーサーが鎮座する赤瓦屋根のバルブ室横から流れ出す水音が響くこの川沿いの遊歩道がとても気持ちのいい場所で、下流河道沿いに設けられた自然石護岸に植栽されたオヒルギやメヒルギなど、マングローブを代表する植物を間近で観察できます。

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オヒルギの胎生種子
Viviparous seeds of Bruguiera gymnorhiza


もともと海水と淡水が交わる汽水域の宜野座福地川下流には、マングローブが形成されていたそうですが、海岸の護岸工事などで失われてしまったそうです。そして、漢那ダムの建設の際、地元宜野座村の小学生によって植樹された6200本のヒルギは、今では大きなものは6メートル程の高さにまで成長して、マングローブを住処とする様々な生き物を育んでいます。

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トントンミー(ミナミトビハゼ)は水切り石のように水面をジャンプして移動する!
Periophthalmus argentilineatus


ボードウォークが設置された浅瀬や淵では、カニの姿やトントンミー(ミナミトビハゼ)が水面を飛び回る姿も観察でき、時折「パチン!」とテッポウエビの鳴らす破裂音が聞こえて来ます。

If you walk down the stairs right by the dam, there is Downstream Park at the bottom of the stairs. There are small paths next to the river and you can observe plants such as Bruguiera gymnorhiza and Kandelia obovata which are plants so-called "mangrove". There used to be mangrove forest along Ginoza-Fukuji River, however, it was destroyed when seawalls were constructed along the shoreline. When the dam was constructed, 6200 mangrove seedlings were planted by school children of Ginoza, and now, there is a small mangrove forest along the river and it became a home for many creatures live in brackish water.

環境保全で蘇った自然の風景
Forest of Yanbaru Surrounding Kanna Dam


漢那ダムを訪れた3月中旬、あたりにはシャリンバイの可憐な白い花や朱やピンクの色鮮やかなツツジの花が咲き、花の蜜を求めて飛び交うチョウやハチの姿に春を感じます。

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漢那ダムでは、生態系の保全に配慮して、魚道の設置(ダム横の階段の脇にエビ、ハゼ、カニが登れるスロープが設けられています)や切土法面の早期樹林回復、小動物保護型側溝を設置して、環境保全対策に取り組んだそうです(これらはその後、全国のダム事業に取り入れられるようになったそうです)。

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ダム工事で失われた森をその土地にもともとあった植物を植栽して、早期の樹林回復を行ったそうですが、漢那ダム周辺には今ではすっかり本物のやんばるの森が再生されています!これは樹林の早期回復で周囲の景観が良くなるだけでなく、植物の根で裸地を覆う事で大雨時の崖崩れ防止の効果もあるのではないでしょうか。このような取り組みが、山を削って行う様々な工事や土地造成の際に積極的に取り入れられるといいなと思います。

森の中から聞こえてくる色々な鳥の鳴き声に混ざって、ウグイスのさえずりがひときわ高く響き渡ります。

下流広場には立派な支柱根を持つガジュマルの木が根を張り、房状になったイルカンダの花が咲いています。大きなさやえんどうの様なイルカンダの実がはじけて、碁石の様な黒くて丸い種が地面に落ちています。

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イルカンダの花 
Flowers of Mucuna macrocarpa


In Mid March, small white flowers of Rhaphiolepis umbellata, and red and pink Azalea are in full bloom. Butterflies and bees are busy collecting honey. When the dam was constructed, they tried to preserve natural environment of the area by creating fish ladder, planting plants native to the area, and installing animal friendly gutter which small animals can crawl out easily. 25 years later, the efforts were paid off and forest of yanbaru is back. There are forest surrounding Kanna Dam and you can see interesting wild plants and hear birds singing everywhere!

漢那ダム資料室
Kanna Dam Museum


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ダム管理棟の横には、入場無料の「漢那ダム資料室」があります。漢那ダム施工や、環境保全、景観配慮、水質保全対策などについての説明はもちろん、小規模ながら漢那ダムややんばるに住むメダカやオオウナギなどの水性生物の水槽や、やんばるの森のジオラマ、昆虫の標本が展示されています。

そして展示の一つの「北部の9ダムをデータで比べてみよう」は、データの比較対象がユニーク(マニアック)です。「ダム本体の大きさ(体積)」は、沖縄県庁(350,000㎥)○○個分、「ダム水面の広さ(湛水面積)」は沖縄セルラースタジアム那覇(約0.026ku)○○個分など、ローカル色があり、分かりやすいのですが、最後の項目「水を集める森の広さ(集水面積)」の対象は伊江島(27.75ku)です。多くの沖縄県民が目にした事があって、馴染み深い伊江島ですが、横から見た伊江島の姿しか頭に浮かんでこないので、「広さ」と言われても、あまりピンときません。そして、福地ダム以外の集水面積は全て「伊江島の約0.3倍の広さ」や「伊江島の約0.8倍の広さ」など、伊江島よりも小さいので、集水面積の広さを実感するよりも、伊江島の広さに感心します。

Right next to Kanna Dam, there is Kanna Dam Museum. It is small exhibition, but there, you can observe some fish, specimen of insects, and diorama of Yanbaru forest.

めだかの学校
Biotope


漢那ダムで通常一般に公開されている場所は、大きく分けて「本ダム公園」や「下流公園」のある南側のエリアと長さ500メートルの脇ダム堤頂を渡って反対側にある「湖畔公園」と「自然ふれあい公園」のある北側のエリアです。

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湖畔公園は、緑の芝生が気持ちいい多目的イベント広場があり、レクリエーションにピッタリの場所です。そして、そこから北側奥の方にある「自然ふれあい公園」は漢那ダム第二貯水池、通称「めだかの学校」で、もともとあった小さな湿地帯の水域を広げて作った人工の湿地帯だそうです。

自然ふれあい公園入口の「夢のかけ橋」を渡ると、そこは湿地に集まる鳥や生き物を観察するための小屋やデッキが設置されたビオトープです。これは、国内のダム事業でのビオトープ創造の先駆けだそうです。観察小屋ののぞき窓から池を泳ぐ水鳥たちの姿がみえます。

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そして、湿地の上に設置された観察デッキへ伸びるボードウォークの周りを赤や青のトンボが飛んでいます。

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水の中に小さな魚の姿がありますが、よく見ようとしてしゃがむと、すぐに逃げて行ってしまいます。ここには、メダカの他、グッピーやカダヤシという、メダカによく似た外国産の魚も住んでいるそうです。

緑の森の中の静かな池の上を春の風に吹かれながらのんびりと歩くのは何とも心地いいものです。

ビオトープ内の通路にはスロープもあるので、誰でも気軽に散策できます。

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尚、漢那ダムを管理する北部ダム総合管理事務所では入会無料の「湖水友の会」のメール会員を募集しています(2018年3月時点の情報です)。広報誌の配信の他、ダムツアーやカヌー体験など、特典満載だそうなので、興味のある人は「沖縄総合事務局 北部ダム統合管理事務所」のウェブサイト内「湖水友の会」をチェックしてみて下さい。

Kanna Dam is separated into two areas. The dam and museum are located in Main Dam Park and there is Lakeside Park at north side of Kanna Lake. There is a biotope at North end of Lakeside Park. There are observation hut and observation decks where you can watch water birds, red and blue dragon flies, guppy, and Japanese killifish, which is endangered species, swimming in the pond.

北部ダム統合管理事務所
漢那ダム管理支所  
住所:宜野座村字漢那中山原2015-2 
電話:0980-53-6321 
FAX: 0980-52-6303

Okinawa General Bureau North Dam Integrated Control Office, Kanna Dam Branch
Address: 2015-2 Nakayamabaru, Kanna, Ginoza, Okinawa
Phone: 0980-53-6321
FAX: 0980-52-6303

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2018年02月22日

大田区千鳥町「森のテラス」と「中山ファームアパートメント」 Cafe "Mori-no-Terrace" & "Nakayama Farm Apt" in Ota-ku, Tokyo

羽田空港からほど近く、都道311号線(環八通り)を車で西に約20分、空港バスなら乗り換えなしで最寄り駅、武蔵新田まで約35分の場所に位置する大田区千鳥町。区立千鳥小学校の向かいに「中山ファームアパートメント」があります。一階に「千鳥 森のテラス」というオープンガーデンカフェが併設されたこの場所は、建物と人と植物が共存する千鳥町にあるオアシスです。

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2階テラスガーデンから見た南棟


Chidori-cho in Ota-ku, Tokyo is an area located along route 311 or Kanpachi-dori and about 10 km west of Haneda Airport. Cafe "Chidori Mori-no-Terrace (terrace garden of the forest in Chidori)" and "Nakayama Farm Apartment" are cozy places in Chidori-cho where people, nature, and the building coexist in harmony.

住宅街の中の小さな森
Oasis in Chidori-cho


千鳥「森のテラス」は、アパートのオーナーで建築家の中山庚一郎(なかやま こういちろう)さんが、山田造園事務所が運営している東京「森のテラス」(この他、秋田県北秋田市に秋田「森のテラス」も有り)の、「多くの人に自然の中で心豊かな時間を感じてもらう」というコンセプトに共感して、同じ名前のオープンガーデンのカフェとして2015年に開店しました。

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撮影:Joshua Akeno


中山ファームアパートメントの1階、もともとは駐車場だった場所の一角にあるカフェの木製のドアを開けると、中は小さな山小屋のような木の温もりが心地いい空間で、左右両側はほぼ全面大きなガラス窓になっている明るい店内です。窓の外は入口から左手に千鳥小学校のグランド、右手に緑生い茂るアパートの中庭があります。

店の中央にある8人掛けの大きな木製のテーブル、広々としたカウンター、そして小学校グランドに植えられた桜の木を眺める3人掛けの小さなテーブル席があります。

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春は隣の小学校の桜を眺める特等席!


カウンターの中からアパートの管理人でオーナーの実の妹の増田勝栄(ますだ かつえ)さんが笑顔で迎えてくれます。とても気さくで、カフェやアパートについて教えてくれます。

台東区にある「cafe Bach(カフェ バッハ)」の豆を使用しているコーヒーは、増田さんが温度を測りながら丁寧に淹れてくれます。カウンター席の奥には薪ストーブがありますが、残念ながら条例で薪の使用が禁止されているそうです。ストーブの近くにはオーナーの奥さんが子供の頃に使っていたという、上品な猫足のアップライトピアノ「Gershwin(ガーシュウィン)」も置いてあります。

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森のテラスのメインは「お粥セット(ぬか漬、佃煮、コーヒー又は紅茶付き、600円)」です。通常1日5食限定で(前もって予約をすれば大人数でもOK)、運が良ければ伊豆浮橋の農場で収穫された季節の野菜が入っている事もあるそうです。この他メニューには、紅茶やココア、ホットサンド(350円)や限定プリン(200円)などもあります。

Cafe Mori-no-Terrace is located next to Chidori Elementary School in Ota-ku. Mr. Koichiro Nakayama, the owner and architect, was inspired by the concept of "Mori-no-Terrace" in Tokyo, operated by Yamada Shigeo Landscaping Design Office, and opened cafe with the same name. The concept is "spending time in the nature and fulfill one's self". Inside the cafe is like a small cabin in the woods with wood stove and Gershwin upright piano. There are big glass windows facing elementary school and courtyard of the apartment at the opposite side. The place is very comfy and cozy. Ms. Katsue Masuda who works at the cafe is also the manager of the apartment and sister of Mr. Nakayama. She is very easy to talk to and makes great coffee. Cafe's main dish is "okayu" which is rice porridge. Japanese usually eat okayu when they are sick or not feeling well because it's easy on the stomach. Coffee, tea, hot chocolate, grilled sandwich, pudding, and etc. are also available at the cafe.

森のテラスで集う
Get Together at Mori-no-Terrace


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森のテラスは、カフェでお粥やコーヒーを楽しむ他に、友達同士の集まり、絵や趣味の個展、コンサートなどの会場としても利用できます。

スペース貸し出しは予約制で、ミーティングや教室などには、テーブル使用が2000円(2時間)、趣味の会の販売などに12000円(10時〜18時)、部屋全体(キッチン込み)で15000円(10時〜18時、8時間未満は1時間2000円)、そしてギャラリーとして掛け板と壁面3.5メートルが10000円(1週間)で利用できます。

森のテラスのウェブサイトには、カフェで開催されるコンサートやイベント情報も掲載されています。営業時間は10:00〜16:00、定休日は月曜・祝日です。

Other than having drinks and okayu at Mori-no-Terrace, you can rent the space for meeting, party, exhibition, or even for concert!; using tables for 2 hours is 2000 yen, selling items is 12000 yen (10:00-18:00), using whole cafe including kitchen is 15000 yen (10:00 - 18:00, less than 7 hours is 2000 yen per hour), and using walls for exhibition is 10000 yen for one week. You must make a reservation in advance, and they will not accept a request to use space for certain religious and/or political meetings.

中庭とテラスガーデンのある景色
The Courtyard and Terrace Garden


森のテラスが開店するずっと前、1978年に中山ファームアパートメントは建てられました。ワンルームスタイルの4階建てアパートは、敷地内に足を踏み入れると細部へのこだわりやセンスの良さを感じます。

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撮影:Joshua Akeno
アパートのエントランスから鉄格子のゲート前までのアプローチのライトがいい感じ!


1階の森のテラスの横には広々とした解放感のあるエントランスがあり、奥へ進むと、植物に囲まれた小さな中庭が現れます。2月上旬だったので、植え込みの植物の半分程は葉を落としていたのですが、階段横には緑の葉を茂らせ赤い椿が咲いています。

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撮影:Joshua Akeno


森のテラスの裏手、中庭の奥の階段を登り木戸を開けると、2階には気持ちのいいテラスガーデンがあります。

冬空の下、ローズマリーは小さな青い花を咲かせています。ここはアパート住人が自由に出入りできるテラスで、ポカポカ陽気の日にのんびりするには、もってこいの場所です。

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撮影:Joshua Akeno
南棟3階から1階中庭と2階テラスガーデンを望む。これは2017年夏の様子。


中庭の一角には、雑貨屋風のおしゃれな美容室「アトリエ 想(ソウ)」もあります。アパートは南棟とガーデン棟に分かれています。緑にペイントされた鉄格子のゲートの扉を開けて、アパートの階段を登ります。

南棟はベージュの壁にベイビーブルーのドア、チョコレート色のタイル張りの外廊下に、植え込みの中にはキノコ型のライト(?)があり、植え込みや2階テラスガーデンの緑と調和した空間です。

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植物の存在で、建物や空間は温かみのある洗練されたものになります。そして、建物は植物の様なもので、建てられたばかりの時の真新しい浮いた存在は、月日と共にその土地に根を張って、景色の一部になり、時にはその場所に無くてはならない存在になります。

Nakayama Farm Apartment was built in 1978. When you walk by the building, you may not notice it, but once you come inside the property, you will find a small courtyard at the center of the apartment. In February, half of the trees have lost the leaves, but red camellia flowers next to the apartment gate are in bloom. Also, there is a small stairs in the back of the cafe which leads you to the terrace garden on the second floor. Residents can use this space freely and this will be a nice place to enjoy sun during the winter and cherry blossoms of the elementary school across from the garden when spring comes!

小さいながらも心地いい我が家!
The Tiny Cozy Place!


オーナーの中山さんは旅好きのようで(森のテラスにも旅先で見た景色の水彩画が展示されています)、旅先でインスピレーションを得たというベイビーブルーの部屋のドアには、足元近くにある郵便受けのすぐ上に部屋の番号が付いているデザインです。隣の部屋はドアのデザインが違い、すりガラスが入っています。ドアを開けると、玄関には廊下と同じタイルが張られていて、外から中への繋がりと統一感があります。

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撮影:Joshua Akeno


中へ入ると、旅館の一室に通されたように前室を思わせる障子で区切られたスペースがあります。増田さんに「旅館っぽいですよね」と言うと、内装は旅館などの設計を手掛ける中山さんによってデザインされたとの事。納得です。

おそらく建築当時のままのデザインの部屋は、小さなキッチンと板の間がある、6畳の和室です。部屋の角を四角く切り取ったように小さな、ここも玄関と同じタイル張りの、かわいいベランダがあり、南向きの大きな窓から太陽の光がたっぷり入る明るい室内です。

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撮影:Joshua Akeno


年季の入った梁や柱も古臭さは無く、洋と和がミックスされた居心地のいい部屋です。

確かな技術で丁寧に造られた建物は、年を重ねるごとに熟成される泡盛の古酒(くーす)のように、味わい深さが生まれます。壁はコンクリート製なので、隣の生活音も聞こえず静かです。そして向かいの小学校から聞こえる子供たちの元気な声は、単調になりがちな日常生活にパワーを注入してくれます! 

アパートのいくつかの部屋は現代のニーズに合った、オール電化、ウォークインクローゼット、浴室乾燥機付きの住み心地のいい部屋へとリノベーションされ貸し出し中です!

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This 40 year old apartment is well designed inside and out. The hall way is covered with chocolate color tiles and the color perfectly matches with baby blue doors. Inside is almost like a small ryokan (traditional Japanese inn) room, and there are shoji screens which divide the entrance and the room. The interior of the apartment was designed by Mr. Nakayama. There are kitchenette and small bathroom with big mirror, and tatami room with wooden floor area attached. The room is facing south, so it is very bright and sun light warms up the small room. Looks like this is one of the original rooms of the apartment. However, there are also rooms that have been renovated to meet today's needs; All-electric room, walk-in closet, bathroom dryer, and etc. Some of the rooms are currently available for rent!

伊豆の国市八丁農園
Farm in Izu, Shizuoka


中山ファームアパートメントになぜ「ファーム」が入っているかと言うと、中山さんが実際、仲間と共に伊豆浮橋にある農園で農業を行っているからです。太平洋戦争中、東京から伊豆へ疎開した中山一家は戦後しばらく伊豆で暮らしていたそうです。その後、東京へ戻りますが、庚一郎さんが縁のある伊豆に3000坪の土地を買って農業を始めたそうです。

森のテラスでは伊豆浮橋の農園で収穫される野菜を使っています。農園にある梅園の梅も今が見頃ではないでしょうか。千鳥森のテラスのウェブサイトには農園や梅園の写真も掲載されています。

緑に囲まれて、人恋しくなればカフェで気さくな管理人さんとおしゃべりもできる、中山ファームアパートメント。それぞれが程よく繋がっていてホッとできる、千鳥町にある小さな森です。

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(注)けして増田さんがものすごく小さい訳ではありません。


The reason that the name of the apartment is Nakayama "Farm" Apartment is because Mr. Nakayama owns farm in Izu in Shizuoka prefecture. He and his friends grow vegetables there and, if you are lucky, you might be able to eat them at the cafe Mori-no-Terrace!

千鳥 森のテラス/中山ファームアパート
住所:東京都大田区千鳥町2-6-5   
電話:03-3750-1051       
ウェブサイト:www.moritera.com/chidori/chidori-moritera.htm

Chidori Mori-no-Terrace/Nakayama Farm Apartment
Address: 2-6-5 Chidori-cho, Ota-ku, Tokyo
Phone: 03-3750-1051
Website: www.moritera.com/chidori/chidori-moritera.htm

posted by Misa Alta at 15:10| 沖縄 | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年01月27日

大宜味村田港で、冬空を明るく彩る桜と椿をめでる! Mr. Uehara's Camellia Garden in Taminato, Ogimi Village

桜の便りが届き始めた1月、大宜味村の六田原展望台(むたばるてんぼうだい:12月20日のブログ記事)近くの桜並木を見に出かけた時に、偶然見つけた「OPEN GARDEN(オープンガーデン)」の看板。立ち寄ると、色とりどりの椿と気持ちのいいテラスからの絶景がありました。

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琉球の香


When I visited Mutabaru Lookout Point in December 2017 (blog post of 20 Dec 2017), I noticed there were cherry trees on the way to the lookout point. The other day, I drove to Ogimi hoping to see the cherry blossoms, and found Mr. Uehara's camellia garden that was open for everybody to visit.

展望台へ続く桜並木
Tunnel of Cherry Blossoms


1月も下旬にさしかかったこの日、12月に行った六田原展望台へ続く沿道の桜はそろそろ見頃だろう、と大宜味村田港へ車を走らせます。急な坂を上り始めると、花の咲き始めた桜の木が道路沿いに現れます。

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予想していたよりも花は少なく、まだ五分咲き程でしたが、鮮やかなピンクの花が灰色の冬空を明るく彩ります。幅の広い道の脇に停車して車を降ります。平日なのでそれほど人出もありません。桜のトンネルの坂道を登って振り返ると、木々の間に本部半島と海をバックにした絶景が広がります。

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メジロの声が辺りに響き、数匹のアゲハチョウが花から花へと飛び回って、蜜を吸っています。4,5日して満開になった頃にまた来れるかな、と考えながら犬とのんびり並木道を歩きます。車に戻り坂を下り始めると、道の途中に青と黄の文字の「OPEN GARDEN」の看板がある事に気が付きます。

入口に生えている竹のアーチの下を石畳が誘うように奥へ伸びています。

It was the 4th week of January and, usually, time for Okinawa's bright pink cherry blossoms in bloom. When I arrived at the place, the flowers were not in full bloom, but I was able to see a pink tunnel of cherry blossoms. And I noticed there was "OPEN GARDEN" sign with pictures of camellias along the road.

オープンガーデン
Open Garden


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入口の看板と石畳に迎えられて、中へ進みます。石畳が二手に分かれますが、左側へ曲がり、坂道を登って人の声のする方へ歩いて行きます。頂上には小さな建物とデッキチェアが何脚かあり、庭の持ち主の上原延義(うえはら のぶよし)さんと数名の女性がおしゃべりをしています。

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犬を連れて庭を見てもいいか尋ねると、快く了承して庭の回り方を説明してくれます。石畳の途中にある矢印を上原さんに告げられた通り歩いて庭を回ります。赤、白、ピンク、紅白など、様々な色や形の椿が石畳の両側に植えられています。

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肥後日本錦(ひごやまとにしき)


椿に混ざって、シークァーサーやタンカンなどの柑橘類もこの時期、オレンジの美味しそうな実を枝いっぱいに実らせ、足元には淡い藤色から青紫まで様々な色合いのスミレやタツナミソウも可憐な花を咲かせています。

トントンと音のする木の上へ顔を上げると、シジュウカラに混ざって、こげ茶色に白の斑点の付いた鳥が木を嘴でたたいています。後で調べると、リュウキュウコゲラのようです。

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リュウキュウコスミレ
Viola yedonesis var. pseudo-japonica


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タツナミソウ
Scutellaria


I entered the garden and went up the hill where I heard voices of people. On top of the hill, there was a small house with patio and I met the owner of the garden, Mr. Nobuyoshi Uehara. Mr. Uehara greeted me with a smile, and told me how to go around the garden. I walked on the path with my dog following Mr. Uehara's instructions and the arrows by the paths. There are red, white, and pink camellias planted both sides of the path along with shiikwaasaa (Citrus depressa) and some wild flowers and plants.

総本数1500本以上の椿の庭!
There are Over 1500 Camellia Trees in the Garden!


庭を一回りして、建物へ戻るとデッキチェアの置かれたテラスの木々の向こうに、塩屋湾の絶景が広がります。

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「すごい景色ですね〜」と言うと、イスを勧めてくれて、庭に植えられている椿の名前、花形、原産地が書かれた上原さん作成の一覧表を持って来てくれました。「平成30年1月11日現在」と記された表によると、207種類、総本数は1508本もあります。すると、「あー、これ違ってるな。今は1511本、208種類」と言います。椿は日々植え続けられているようです。

このガーデンには沖縄原種の15種類の椿のうち、13種類があるそうです。庭で撮った椿や花の写真を見せて、名前を教えてもらいます。私が一番気に入った、小ぶりな白い花をたくさん付けて咲いているのは琉球列島固有種のヒメサザンカ(椿じゃない!?)で、「日本の椿で香りがするのは、全部この花とのかけ合わせ」だと教えてくれます。椿は一つの花の咲いている期間が長く、通常10日〜14日間楽しむことができるそうです。

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ヒメサザンカ
Camellia luchuensis


After going around the garden and taking some pictures of the flowers, I went back to the patio where I could admire panoramic view of Shioya Bay and Motobu Peninsula. Mr. Uehara, then, brought a list of camellias planted in his garden. According to him, there are 208 species and total 1511 camellias in his garden (as of 23 Jan 2018 and the number of trees keeps growing)!

やんばると椿に魅せられて
Friendly Mr. Uehara


上原さんに大宜味の出身なのか尋ねると、出身は糸満で自宅もここでは無いと答えます。やんばるの自然が好きで、平成6年(1994年)に大宜味に山小屋を建てて、庭づくりを始めたそうです。

何もない山の中で、庭の整地をするのに8年かかり、シークァーサー、タンカン、黒木、そしてツツジを植え始めたそうですが、ツツジはうまく咲かず、椿に切り替えたそうです。オープンガーデンは7年前から始めて、庭の手入れをする為に、今はほとんど山小屋で過ごしているそうです。

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山小屋の前のテラス


上原さんにこの庭のどこが一番お気に入りか聞くと、「景色」そして「椿」と答えます。椿の魅力は園芸種でも自然に溶け込む美しさで、葉や幹の形がすばらしい「新しい自然」だと言います。

特にオープンガーデンについて宣伝をしたわけでは無いけれど、訪れた人の口コミやSNSの投稿で毎年訪ねて来る人が増えているそうです。一日に37、8名の人がやって来るそうで、来ないと思った雨の日でも10名前後の人が訪れるそうです。以前犬を飼っていたと言う、犬好きでフレンドリーな上原さんの元には、常連もよく来るようです。この日訪ねて来ていた東村出身の女性もその中の一人のようで、この辺りの話を色々聞かせてくれました。

椿の花の時期は11月〜4月頃までなので、当分の間、この絶景と椿のコラボレーションを楽しめそうです!

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原種のヤブツバキ
Camellia japonica L.


Mr. Uehara is originally from Itoman City and his actual residence is in Itoman also. He has always loved nature of yanbaru (the northern part of Okinawa Island), and in 1994, built a "mountain hut" and started gardening in Ogimi. It took Mr. Uehara 8 years to landscape and he started doing the "open garden" 7 years ago. Mr. Uehara did not advertise about the garden himself, but people who visited the garden talked about it and shared it through SNS, and now, more people visit his garden each year. Some people are "regulars" and enjoy the garden, the view, and Mr. Uehara's company.

上原さんのオープンガーデン 
住所:沖縄県国頭郡大宜味村字田港247番地 

Mr. Uehara's Garden
Address: 247 Taminato, Ogimi, Okinawa


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