いつか見た大きな虹
あの真下へ行ってみたいとあなたは言う
朝日に照らされた岬の海に七色の弧を描く
穏やかなリーフの向こうの白い波がしら
めざしてエメラルドの海を進む
ボードに身をゆだねて水しぶきをきらめかせ
どんなに追いかけても遠ざかっていくと言うけれど
今あなたは虹の真下で輝いている
いつか見た大きな虹
あの真下へ行ってみたいとあなたは言う
降り続いた雨に心が疲れても、その先にある美しい景色
押し寄せる波を捕まえてはのまれ
波に揉まれてまた捕まえる
海と風と一つになれた時、大きな波を乗りこなす
どんなに目を凝らしても見つけられないと言うけれど
今あなたは虹の真下で生きている