沖縄本島北部にある大宜見村を北上し、ヤンバルクイナ像に出迎えられて橋を渡った少し先に、国頭村浜集落の小さな漁港があります。魚の骨をモチーフにした「みなと」の文字と駐車場入口の「泳魚中」の看板が面白い「国頭港食堂(くにがみ みなと しょくどう)」。潮風を感じながら食べる新鮮な海の幸は、ここでしか味わえない地元の味です。
FISHERMAN’S DINING “Minato”, which means “port” in Japanese, is a small diner located in Hama Fisherman’s Port in Kunigami Village. There, you can enjoy very fresh fish that are unloaded at ports in Kunigami Village!
本日元気に「泳魚中」!
Look for Fish Bone Sign
本島北部「やんばる」へ行く時に何度か目にした「みなと」の看板。この日、大宜味村にある「ター滝」の下流で少し犬を遊ばせた後、国道58号線を北上していると、例の「みなと」の看板と、今まで気づかなかった駐車場入口に設置された、かなりおやじギャグな「泳魚中」の看板。これは、寄って行くしかない、と駐車場へハンドルを切ります。
ここも、テラス席なら犬もオーケーとの事。水曜日の午後1時半前だったので、ピークの時間は過ぎていると思ったのですが、クーラーの効いている店内はほぼ満席です。
「本日の定食メニュー」は850円~1500円で、刺身や地魚のフライやバター焼き、丼もの、アラ煮など12品があります。どれも美味しそうで迷いますが「刺身三点盛と地魚フライセット(1200円)」に決めて注文します。
Driving on Route 58 towards north and right after entering Kunigami Village, you will see FISHERMAN’S DINING sign with picture of fish bone on your left. If you know Japanese Hiragana (Japanese alphabet), you can tell it is actually name of the diner “Minato” written in the design! There are 12 items offered as Today’s Combination Plates and prices are between 850 – 1500 yen.
目にも美味しいおしゃれな盛り付け
Beautiful Plates
店の外には緑が気持ちのいい芝生の広場とその向こうに広がる真っ青な海、南側には白い砂浜の海岸、北側には港の施設、そして目と鼻の先に、オクマプライベートビーチ&リゾートが見えます。
席につくと、それ程待たされずに食事が運ばれてきました。そして思わず「おー!」と声が出ます。建物の外観からは想像もしていなかった(失礼!)おしゃれな盛り付けの定食が出てきました。
食事を運んで来た女性店員が、「こっちがサワラで、カンパチ(と言ったと思う)、そしてマグロの刺身。フライはシイラです。」と説明してくれます。そしてサーモン以外は沖縄近海で獲れて、村内の漁港に水揚げされたもの、と教えてくれます。
新鮮なネタはもちろんの事、小料理屋にでも出てくるような素敵な盛り付けです。逆さにした枡の上に盛られたサワラ、竹の筒の上に並べられたカンパチ、ミニすだれの上に笹の様な葉っぱが敷かれ、その上に盛られたマグロ、など、お腹だけでなく、目にも満足な豪華なお膳です!
The diner looks new, but plain. I ordered combination plate of sashimi and fried fish and soon after I sat at the table outside, a waitress brought my food. “Wow!” is the word came out of my mouth when I saw the food. It was beautifully decorated. I don’t want to be rude, but I did not expect anything like that coming from this plain looking diner. Other than sashimi of salmon, tuna, Spanish mackerel, greater amberjack, and mahi-mahi are all caught around coastal waters of Okinawa and unloaded at ports in Kunigami Village.
潮風を感じながら食べる
Enjoy Fresh Local Seafood
テラス席には、心地の良い潮風が吹いています。早速、刺身をいただきます。私はそれほど魚に詳しくないのですが、どれも新鮮で美味です!シイラのフライは、白身なのでドライなのかと思いきや、衣はカリっとサクサクで、身はとても柔らかく、全くパサパサしていません。
潮風に吹かれて料理を堪能しながら、以前本土から沖縄へ遊びに来た親戚の事を思い出しました。
ビーチでバーベキューをして食べた肉とその時飲んだ泡盛が最高に美味しかった、と言って後日、沖縄から全く同じ肉と泡盛を取り寄せて、自宅のベランダで食べたけれど沖縄で食べた時と違う、と言っていました。それを聞いて思ったのは、土地の料理はそこの空気、景色、そしてそこに住む人と食べる事で一段と美味しくなる、という事でした。すなわち、国頭港食堂でやんばるの風に吹かれながら食べる料理は、ここでしか味わえない特別な地元の味なのです!
All sashimi and fried fish were delicious! I was feeling the breeze from the ocean and enjoying the meal. Food tastes much better when you eat it at where it comes from. I believe that the air, scenery, and people there are some of the important elements of delicious food.
漁業協同組合が運営する食堂
Operated by Kunigami Fisherman’s Association
先ほどの女性店員に話を聞いたところ、国頭港食堂は、国頭漁業協同組合(漁協)によって、もともと辺士名漁港で営業していたそうですが、2016年12月に浜漁港へ移転、リニューアルオープンしたそうです。
かなりの人気があるようで、普段は表のテラス席まで満席になるほどだそうです。この日は店内は満席でしたが、「かなりのんびりしている方」だと言います。
食堂は平日と土曜の昼の部が11:30~14:30、夜の部が17:30~22:00(入口の張り紙には「夜の部18:00 OPEN」と書いてありますが)、日曜祝祭日は11:00~16:00、木曜が定休日となっています。
食堂の運営は漁協の組合員とバイト生で行っているそうです。料理人の一人は漁協組合長の息子さんだそうで、あのおしゃれな盛り付けも彼のこだわりだそうです。以前は海人(うみんちゅ)として船にも乗っていたので、魚については詳しいそうです。
また、入口に張られたメニューの中に飾られた、ちょっとミスマッチな相撲の取り組みの絵は、大相撲力士「宇良関」で、国頭村宜名真(ぎなま)出身の宇良関のおじいちゃん作だそうです。
そして、宇良関のおじさんは宜名真の海人で「多恵丸(たけいまる)」に乗るマグロ漁師だそうで、国頭港食堂にも、多恵丸のマグロが並ぶこともあるそうです。多くの恵を運ぶ船からもたらされる海の幸。体にも心にもいい事間違いなしです!
FISHERMAN’S DINING is actually operated by Kunigami Fisherman’s Association. The diner is very popular according to the waitress who brought meal and she said, usually, the place got packed even tables outside. The diner is open Monday – Saturday from 11:30 – 14:30 for lunch time and 17:30 – 22:00 for dinner time; Sunday and holiday between 11:00 – 16:00; closed on Thursday.
国頭港食堂
住所:沖縄県国頭郡国頭村字浜477-1
電話:0980-50-1660
ファックス:0980-50-1661
FISHERMAN’S DINING (Minato)
Address: 477-1 Hama, Kunigami Village, Okinawa
Phone: 0980-50-1660
FAX: 0980-50-1661