12月21日の天気予報は「曇りのち雨」だったのに、朝起きると気持ちのいい晴れ模様です。早速犬を車に乗せて、やんばるへ向かいました。
特に行先も決めずに国道58号線を北上していると、今回も知人に「大宜見にある『がじまんろー』が本当にいいとこなんだよ~」と教えてもらっていた店の看板が目に飛び込んできました。
水曜日は休みの店が多いので閉店覚悟で向かった「がじまんろー」は、想像以上の「いいとこ」でした。
がじまんろーの看板
Going to Gajimanro
がじまんろーへは、いくつか違う道を通って行けるらしいのですが、今回は大宜見村大宜見の集落入口から目的地へ向かいました。
集落へ入ってすぐに右折して山道を登って行きます。大宜見の海岸線は、58号線から見ても最高の眺めなのですが、高台からの集落と東シナ海の眺めは絶景です!さらに道を進んで行くと、海岸から離れて、周囲にはやんばるの森が広がります。
少しして、本当にこの道で合ってるのかな?と不安になり始めたその時、
「あと1キロ」
の看板が現れます。そしてさらに進んで、もう1キロ以上走ったんじゃない?と思ったその時、
「もう少し!がんばって!!」
の看板。
さらに、さらに進んで、山道を登り切って下り始めて、看板を見落としたのか?と思った瞬間、
「あと少し!あきらめないで!」
と、私の心の中を見透かすように、絶妙なタイミングで看板が設置されています。
There are a couple of different routes to get to Gajimanro. Follow the yellow signs “がじまんろー” (Gajimanro) written in Japanese. You will be driving through woods if you take the route from the entrance of Ogimi area in Ogimi village, and might start wondering if you are on a right track. But do not worry. There are couple of more signs before reaching to the cafe, so just keep following them.
「ぼーじ森(ムイ)とくゎーだき森(ムイ)がみえる喫茶店」がじまんろー
Amazing Location!
看板に励まされて無事目的地へ着くと、がじまんろーは、シークヮーサーの畑が広がるキンナー集落の中の小高い場所にありました。駐車場へ車を止めると、そこから店まで、まるで線路のようなアプローチが続いています。
そのせいか、店は片田舎にある駅舎のようにも見えます。庭には、色とりどりの花が咲きみだれ、植物が青々と茂っています。
テラス席は沖縄らしい大きな雨端(あまはじ:ひさし)で覆われていて、気持ち良さそうな庭の木陰にはピクニックテーブルがあります。
庭のテーブル席であれば、犬が一緒でも大丈夫との事でした(犬を連れて入る前に、お店の人と確認しましょう)。
席につくと、目の前に立派な岩山がそびえています。ぼーじ森とくゎーだき森(坊主森と子抱森)だそうです。確かに、左側の山は坊主の頭のようで、右側の山は、でっぱりが二つの頭のように見えます。
この日は冬至で一年で一番昼の時間が短い日だったのですが、太陽が光を目一杯降り注いでいるかのように、周囲をキラキラと輝かせて、緑がまぶしいほどでした。風が強かったせいか、あまり見ることができなかったのですが、普段はこの庭先にたくさんの蝶々が飛び回っているそうです。
The cafe is surrounded by beautiful gardens with flowers and Okinawan citrus fruits (Shii-kwaa-saa) grove. You can see Boji-mui and Kwadaki-mui mountains right in front of the cafe. There are tables at outside patio and picnic tables under the trees. They even have a hammock and swing, too!
すべてを浄化するやんばるの空気
Ms. Maja of Gajimanro
オーナーは真謝江美子(まじゃ えみこ)さんです。旦那さんが大宜見の出身で、ずっと本島の中南部で生活していたそうですが、大宜見へ戻り、12年くらい前に喫茶店を始めたそうです。
「建物が新しく見えますね」と言うと、「やんばるは、周りの空気がきれいだからじゃない」と言います。たしかに、建物だけではなく、心の中もすっきりと綺麗にしてくれそうな場所です。
この日は団体の客が来ていて、真謝さんの他にもう一人ヘルプの人がいたのですが、普段は一人でゆっくりとやっているそうです。
ちなみに、がじまんろーの営業日は月~木曜日です。
Ms. Emiko Maja is the owner of Gajimanro. Her husband is originally from Ogimi village, but they used to live in southern part of Okinawa’s main island. They moved to Ogimi and Ms. Maja opened the cafe about 12 years ago. The cafe is open on Mon – Thurs., and closed on Fri – Sun.
採れたての素材をいただきます! Freshly Picked!
この日私はケーキセット(750円)を注文しました。セットのケーキはガトーショコラだったのですが(これは切らしてしまったので、買ってきたものだそう)、庭で採れる「ふーちばー(よもぎ)」やバナナを使って、真謝さんお手製のケーキを出す事もあるそうです。
この他、軽食のピザやボロボロジューシー(沖縄風の雑炊)もあります。ピザのトッピングは、バジルではなく、ふーちばーを使っているそうです。
飲み物は、コーヒー、紅茶、シークヮーサードリンク(450円~500円)などがあります。ちなみに、お店から見えるシークヮーサーの畑の一部は真謝さんの旦那さんの畑だそうです。帰り際に畑の方へ行くとオレンジ色になった実が、枝もたわわになっていました。
You can get cakes, light meals, and drinks such as coffee, tea, Shiikwaasaa drink and etc at Gajimanro. Ms. Maja sometimes bakes cakes using Okinawan herb called “fuu-chi-baa” and banana that she picks from her garden. She also puts fuuchibaa on top of her pizza instead of basil.
雨の日も晴れの日も気持ちいい、がじまんろー
Just be There and Relax
庭のピクニックテーブルの横には、ハンモックとブランコまであります!沖縄県立芸術大学に通う留学生のグループが来ていたのですが、あまりの陽気と気持ちよさに、裸足になったり、寝転んだりしています。
「本当にいい所ですね~」と言うと、この日がじまんろーにお手伝いに来ていたYさん(名前は出さないで欲しい、との希望により)が「雨の日も、ここから外を眺めるのも気持ちいいし、夜は星がすごく近くに見えますよ~」と教えてくれます。
時折イベントも行っているとの事なので、がじまんろーのブログで詳細をチェックしてみてください。真謝さんも「一日ゆっくりしていったらいいよ」と言ってくれます。また心の洗濯をしに来ます!
A group of international students from Okinawa Prefectural University of Arts were at Gajimanro on that day. Because it was such a sunny and beautiful day, they started taking off their shoes and laying down on the lawn! According to staff of Gajimanro, it is nice to be there and watch outside even on a rainy day. And at night (when they have an event), you can see sky full of stars right in front of your eyes!
がじまんろー:
住所 沖縄県大宜味村大宜味923-3
電話 0980-44-3313
Gajimanro
Address: 923-3 Ogimi, Ogimi, Okinawa
Phone: 0980-44-3313