2018年06月05日

雨ニモマケズ風ニモマケズ営業中! Cave Okinawa (ぬちしぬじガマ) Cave Okinawa (Nuchishinuji-gama) in Ishikawa, Uruma City

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以前から自宅から車で5分程の所に「ぬちしぬじガマ」という看板が出ているのには気が付いていました。沖縄ではあちこちに「ガマ」と呼ばれる大小の洞窟があるのでその一つだろうと、特に気にも留めていませんでしたが、最近その場所に「Cave Okinawa(ケイブ オキナワ)」と書かれた大きな写真入りの看板が登場しました。写真によると私が想像していたより大きな鍾乳洞のようです。梅雨入り宣言以来、晴天が続き、多くの沖縄県民が待ち望んでいた恵の雨が降り始めた週末、犬と連れ立って謎の洞窟の真相を突き止めに行くことにしました。

Recently, a new big sign of "Cave Okinawa" with a picture of limestone cave appeared on the side of the road where I often drive by. One rainy weekend, I decided to go see the cave where I can visit rain or shine.

Cave Okinawa 受付事務所
Ticket Office

どんより曇り空のこの日、天気を気にせず出かけられる場所で思いついたのが鍾乳洞です。県道6号線を恩納村仲泊(なかどまり)からうるま市石川の嘉手刈(かでかる)へ向かうと、道路脇に「ぬちしぬじガマ」の標識があります。

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そこから最近建てられた鍾乳洞の写真入りの「入場料 大人¥500 子供¥300 Cave Okinawa」の看板横の脇道へ入ります。 300メートルほど先に受付事務所の看板があり、駐車場の一角の屋根の下に大人数が座れるベンチが設けられています。事務所から出てきた男性に犬を連れて行ってもいいか確認すると、構わないとの事。料金を支払いパンフレットをもらいます。

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男性は「原付バイクで先に行って洞窟の照明をつけるから、歩いてきてくださいね。看板が出てますから」と言って行ってしまいました。

鍾乳洞をめざして看板を頼りに歩き始めます。道すがら、ラッキョウのような形の白い月桃のつぼみが開き、鮮やかな黄に赤い模様の花びらを中からのぞかせているのが目に留まります。

50メートルほど歩いて洞窟入口へ到着です。

Cave Okinawa is located near Route 6 which connects Nakadomari, Onna Village and Kadekaru area of Ishikawa, Uruma City. There is a sign with "入場料 大人\500 子供\300 Cave Okinawa" with a picture of the cave. Follow the arrow and keep going straight until you see the sign of "Cave Okinawa Receptionist". There is a parking space in front of the ticket office. After you pay the admission fee, staff will turn on the lights inside the cave for you, and you have to walk up the hill for about 50 m to the entrance of the cave (there are signs along the road).

鍾乳洞内へ潜入
Enter the Cave


入口から出口まで通路があって、真っすぐの一本道だから迷うことはない、と言い「犬は階段上れる?なら大丈夫」と言って男性は去ってしまいました。

パンフレットには全長200メートルの洞窟内の見どころや鍾乳洞のできかた、洞窟に住む生物などについての説明があります。明かりがついているのですが、最初はちょっと不安です。犬は落ち着きなく、中へ入ろうとしませんが、強行して進みます。

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しばらく進むと、洞窟内は流れるような独特の形の鍾乳石で両脇や天井が覆われはじめ、最初の「広場」へ到着です。

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ライトアップされた石筍やつららのような鍾乳石が天井からぶら下がっています。鍾乳石はとんがっていたり、まんまるだったりと、様々な形を作り上げていて、想像していたよりも本格的な鍾乳洞です。

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鍾乳洞内は湿度が高く、前日の大雨のせいか、天井から無数の水滴がポタポタと落ちてきます。

広場から次へ進むのに、工事現場の足場に設置されるような階段でつながっていますが、犬が登るのを嫌がるので(金属音と感触が嫌いらしい)仕方なく抱いて階段を上がります。

There will be no guide and you can walk inside the cave at your own pace. It is one straight path from the entrance to the exit (200m), so you will not get lost inside. Water is dripping from the ceiling of the cave. This must be from the heavy rain from the day before. Not very far from the entrance, there is a wider space called "Plaza" where you can observe many different shapes of limestone illuminated by the lights.

「ぬちしぬじガマ」とは?
What is Nuchishinuji-gama?


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そもそも「ぬちしぬじガマ」とは「命しぬじガマ」と書かれ、パンフレットの説明によると、「沖縄の方言で『命をしのいだ洞窟』という意味」だそうです。

入口のある嘉手刈地区から出口の山城地区にまたがる鍾乳洞には、14世紀に今帰仁王子が内乱の末にこの地にたどり着き、洞窟に身を隠して命を取りとめ、後に石川に伊波城を築いた、という言い伝えがあります。また沖縄戦中、300人の住民は洞窟に避難した為、戦闘による死者は一人も出ず、約3か月間の避難生活の間に洞窟内で男の子一人と女の子一人が生まれた縁起のいい場所として知られているそうです。

鍾乳洞内は夏は涼しく冬は暖かで、キクガシラコウモリを始め、テナガエビ、モクズガニなども生息しているそうです。

The cave is called "Nuchishinuji-gama" by locals and it means "Cave which saved lives". According to tradition, in the 14th century, Prince of Nakijin fled to Ishikawa from Nakijin when a civil war broke out and hid inside the cave. He was saved by a daughter of Nakajo of Iha, and later, he built Iha Castle in Ishikawa. And also, during the Battle of Okinawa, 300 villagers hid inside the cave for 3 months, and nobody was caught up in the battle and lost his life. On top of that, one baby boy and one baby girl were born inside the cave during that time, so the cave is known as a place of good fortune!

「紅白岩」でますます縁起がいい「中央広場」 Center Plaza

鍾乳洞内の通路の下には水が流れています。何かいないか目を凝らしてみますが生き物は見つけられません。

さまざまな色や形の鍾乳石をカメラに収めながら進み、犬を抱えて階段を登ると、最初の広場より大きな「中央広場」へ到着です。ここで真っ先に目に入るのは、周囲の岩とは全く違った色と形をしたオレンジのクラゲのような鍾乳石です。

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ぐるりと広場を見回すと今登って来た階段の上には岩の上にふわりと薄いベールをかけたような白い鍾乳石もあります。半透明で下の岩が透けて見えるような感じといい、柔らかなヒダのような感じと言い、まるで天女の羽衣のようです!

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パンフレットには「紅白岩」とよばれる中央広場のシンボルだと記載されていて、この鍾乳洞が縁起のいい場所と言われるもう一つの理由です。紅白岩の周りを時折小さなコウモリが飛び回っています。

中央広場を後にして進むと、その先には4メートル程の高さから岩肌を流れ落ちるようにできた「黄金岩」と呼ばれる黄色い鍾乳石や、流れ出した蝋のような「キラキラ岩」が続き、出口脇に地上からの光がハート型の割れ目から差し込む「ハート岩」があります。

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出口近くの「ハート岩」
The heart shaped opening near the exsit

出口へ向かう最後の長い階段を犬を抱えて登り洞窟を後にします。

Water is running under the pathway inside the cave. I tried to find something in the water, but did not see anything. However, according to the pamphlet, there are shrimps and crabs live in the water. Walking for a little while after leaving the first "Plaza", you will come to the bigger area called "Center Plaza". There, the first thing you will probably see is orange limestone that looks like giant jelly fish. When you walk to the center of the plaza and turn around, you will see another limestone looks like thin white veil hanging on the rock. These limestones are called "Red and White Rock" in Japanese and color combination of red and white is a symbol of good fortune as well.

父から子へ。新しいアイディアで地元を盛り上げる
From Father to Son


鍾乳洞を出て大喜びの犬と駐車場へ戻ります。

受付にいた男性は、ぬちしぬじガマの初代代表の池原政安(いけはら せいあん)さんです。約20年前に修学旅行生に洞窟案内を始めたそうですが、理由は「神秘的で歴史もあって平和学習にも役立つから」だったそうですが、恥ずかしがり屋だった池原さんにとって案内を始めるのは「大きな決断」だったそうです。修学旅行生は県外からがほとんどだそうですが、慰霊の日が近づくと県内の小中学校や学童保育の生徒も平和学習の一環でやって来るそうです。       

2017年10月に次男の勇矢(ゆうや)さんが代表に就いてからは、新たな試みとして鍾乳洞内に通路や照明、通りに大きな看板を設置して一般の客が気軽に来れるように整備をしたそうです。

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2017年10月からCave Okinawaの代表を務める池原勇矢さん
The new owner Mr. Yuuya Ikehara

一般の客に開放した初めの月は見学者が50名、次の月は100名、4月には350名と期待通り訪れる人は増えているそうです。鍾乳洞は、よほどの大雨でない限り(洞窟内の水かさが増す為)、天候に左右されずに見学できるのが利点です。最近はインターネットや設置した看板の効果で、ふらりとやって来る外国人の客も増えているそうです。この日もアメリカ人女性2人組とアメリカ人家族連れ8名のグループが来ていました。

長年父親が学生たちに伝えてきた嘉手刈の歴史や自然美の素晴らしさは、今、息子によって、新しいアイディアや方法で世界中の人へ発信され始めています!

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The person who was at the ticket office that day was Mr. Seian Ikehara. He became a guide to take groups of students inside the cave about 20 years ago. He wanted to show the mysterious cave with interesting histories to many people, and also he wanted younger generation to know about the Battle of Okinawa. Most of the groups of students are from main land Japan, however, in June, the month when the Battle of Okinawa ended in 1945, many students from Okinawa visit the cave to learn about the war also. Mr. Ikehara handed over the business to his son Mr. Yuuya Ikehara in October 2017. New owner has many new ideas about the business. He installed the path way and lights inside the cave, so more people can visit the cave easily. He also installed new sign along the main road and opened the website to advertise the cave. Mr. Seian Ikehara said, each months, there were more people (including foreigners) who were not groups of students visit the cave. He is happy to see many people enjoying beautiful underground world in his home town!

Cave Okinawa (ぬちしぬじガマ)
住所:沖縄県うるま市石川嘉手刈479−1 
電話:090-9789−2094 
FAX: 098−965-6614  


Cave Okinawa
Address: 479-1 Kadekaru, Ishikawa, Uruma City, Okinawa
Phone: 090-9789-2094
FAX: 098-965-6614


 
posted by Misa Alta at 19:51| 沖縄 ☁| 沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする