数年前に東村慶佐次(げさし)のウッパマ(方言で「大きい浜」の意)の海岸で馬に偶然遭遇したのが、やんばるロハスを知るキッカケだったと思います。
乗馬ができると教えてもい、その年の12月に馬好きの父と甥っ子の誕生日のお祝いとして家族で訪れました。当時は乗馬体験ができるプチホテル、と言う感じでしたが、最近、カフェがオープンしたと聞き、久しぶりにやんばるロハスへ行って来ました。
A few years ago, I took my father and nephew for their birthdays to Yambaru LOHAS where they could ride horses. It was a beautiful place over looking the Pacific Ocean. I heard that a new cafe had opened there in 2016, and visited the place for the first time in a long while.
特別な空気が流れる「聖域」
“Sanctuary Cove”
やんばるロハスはマングローブで有名な慶佐次川の河口近くにあります。国道331号線を名護方面から北上し、慶佐次大橋を渡って、共同売店手前を右折して川沿いの道を海へ向かって進み、その先の左カーブを曲がるとすぐ右手に入口があります。「SANCTUARY COVE」(サンクチュアリ・コーブ:神聖な入り江)の看板とその脇に「やんばるロハス」、「ロハスCafé」、「HOURSE THERAPY」などの道しるべがあります。
ゲートの向こうへ続く道は数年前とあまり変わりありません。敷地内には、まるで違う世界へ入り込んでしまったかのように、外界とは違った空気が流れています。入口近くに車を止めると、近くにいた男性スタッフが笑顔でカフェの場所を教えてくれました。柵の向こうにいる2頭の馬もこちらを見つめて出迎えてくれます。
ちなみに「ロハス」とは、「『健康と地球環境』意識の高いライフスタイルを指す用語」だそうです。
Yambaru LOHAS is located near the Gesashi River in Higashi Village which is famous for the mangrove forest and river kayaking. There are signs of “SANCTUARY COVE”, “YAMBARU LOHAS”, and “HORSE THERAPY” at the entrance of the property.
ほっと落ち着くロハスCafé
LOHAS Café
敷地内の3階建ての建物の方へ向かって歩いて行くと、目の前に「Ocean Garden」が広がります。綺麗に手入がされた庭と、ヤシやプルメリアの木が南国情緒を醸し出しています。
石畳をたどって行くと、2016年8月にオープンしたロハスCafé へ到着です。ハワイアンの様なのに、「ストローベール」と呼ばれる土と藁で出来たソファーがあったり、三線(さんしん)のディスプレイや、テーブルの上の小瓶に入った赤と黄色の沖縄の食堂でおなじみの箸、そしてアンティーク調の小物や棚があったり、と色々なものが程よくミックスされたインテリアです。
ランチメニューは「おまかせ lunch」(税込み1000円)で、「やんばる卵のヘルシーオムライス」か「沖縄スタイルナポリタン(スパムポーク入り)」に野菜小鉢とフリードリンクが付いてきます。
オムライスには、玄米、白米、黒豆がミックスされた「健康米」が使われていて、ズッキーニとトマトのソースがかかっています。
健康米のごはんは、歯ごたえがあり、トマトソースには大きめに切られたズッキーニがゴロゴロ入っているので、食べごたえがあります。
この日の小鉢は、ニガナとナッツの和え物と、ニンジンのサラダでした。オープン当初はもう少しメニューの品数があったそうですが、現在は人気のある2つに絞って出しているそうです。
オムライスには肉を使わず、カフェで出す野菜はできるだけ、やんばる産を使うようにしているそうです。そして、この日は特別に、おまけで「やんばるの大根スティック」が付いてきました。
「切っただけ」と言う紫色が綺麗な大根は辛味は無く、ニンニク味噌をディップにして美味しくいただきました。
ロハスCafeの営業は11:00~16:00、毎週月曜日が定休日ですが、その他、不定休日があるので、やんばるロハスのウェブサイトやフェイスブックで詳細を確認してください。
As soon as entering the property, You will be greeted by horses behind the fence. There are beautiful trees and flowers everywhere. Follow the sign and walk through “Ocean Garden”, and then to “ロハスCafé” (LOHAS Cafe). At LOHAS Café, you can get “Today’s Lunch”, hot/iced coffee, Yambaru blend tea, Brown Sugar ginger ale, or scorns. For Today’s Lunch, you can choose between Okinawan style spaghetti and “omu rice” (omelet with rice), and it comes with side dishes and all-you-can-drink. Omu rice of LOHAS Café is a vegetarian dish, and they use fresh vegetables from Yambaru area as much as possible. The Cafe is open Tue – Sun between 1100 – 1600, and closed on Mon.
「いちゃりばちょーでー」でゲストもスタッフも皆兄弟!
Okinawan Spirit “Ichariba Chode-e”!
この日は、カフェで二人のスタッフが働いていました。スタッフの一人の中村なつ実さんは千葉の出身で、2015年に沖縄へ旅行で来た時に慶佐次を気に入り、2016年4月からやんばるロハスで働き始めたそうです。
もう一人のスタッフの坂口愛美(めぐみ)さんは福岡の出身で、3年ほど前から働いているそうです。沖縄へ来るキッカケを聞くと、その当時「仕事を探す、と言うより地に足のついた生活がしたかった」ので、色々調べている時にやんばるロハスを知り、ここで働きたいと思ったそうです。求人広告も出ていなかったのに自ら連絡をして、3か月の研修の後、正式に雇ってもらったそうです。現在は、中村さんと坂口さんの他に、入口で会った男性スタッフと、もう一人別の男性スタッフの4人で働いているそうです。
中村さんと坂口さんによると、やんばるロハスのいい所は「ファミリー感」で、スタッフ同士もゲストも家族の様だと言います。まさに沖縄の「いちゃりばちょーでー(一度会えば兄弟)」の精神です。
リピーターのゲストの多くは沖縄に遊びに来るのが目的と言うよりも、スタッフや動物達に逢いに来る、家に帰って来る、という感じだそうです。特にオーナーの外間晃(ほかま あきら)さんがいる時は、ゲストとスタッフが一緒に夕食のテーブルを囲むなど、和気あいあいとした雰囲気だそうです。
I met two staff members at the cafe on that day. Ms. Natsumi Nakamura is originally from Chiba Prefecture, and she started working at Yambaru LOHAS since April 2016. The other staff, Ms. Megumi Sakaguchi is originally from Fukuoka Prefecture. She’s been working at Yambaru LOHAS for about 3 years. According to the staff members, the best thing about Yambaru LOHAS is that they are “like one big family”. There is an Okinawan saying “ichariba chode-e” and it means “once we meet, we are brothers”. Many guests come back to Yambaru LOHAS to see the staff and the animals, like they come to see their own family.
2000坪を誇る敷地内に広がるワクワクする空間!
Explore Yambaru LOHAS!
ランチの後、ちょうどこの日は宿泊客がいないという事で、部屋を見せてもらいました。カフェのある建物の3階には手頃な料金の「タマシダ」と長期で滞在するゲストに好まれる「プライベート」の2部屋があります。
タマシダはアットホームな室内に、露天風呂が付いていて、ベッドルームからは有銘湾(あるめわん)が一望できます。
隣のプライべートは室内にキッチン、ストーブまで付いていて、シャワー室と洗面台もハワイのコンドミニアムを思わせる、おしゃれな作りです。
部屋の外には広々としたテーブルが置かれたテラスがあり、やんばるの海と山が一望できます。ここで海を眺めながら朝食をとったり、星を見ながら一杯飲んだり、と想像するだけで楽しくなる最高のロケーションです!
また、敷地内にはログハウスやちょっとラグジュアリーなキャンプが楽しめる、グランピングの施設もあります。
私のお気に入りの場所は、カフェの裏にある「秘密の庭」のような空間です。小さな畑や鶏の小屋、ガーデンパーティーを開きたくなる長テーブルに、謎の赤い扉まであります。
これは、お酒が好きなオーナーの酒蔵だそうで、中をのぞかせてもらうと、泡盛を始め、色々な種類のお酒がセンスよく並べられていました。
その他にも、馬小屋の上にある、半屋外のジャクジーやログハウス横の小道の先にある、海へ続く階段など、秘密基地のような空間が広がります!
There are two rooms at the main building, one log house, and one glamping site at Yambaru LOHAS. “Room Tamashida” is with reasonable rate and great view of Arume Bay. In “Private”, there is a small kitchen and balcony with dining table. Imagine, having breakfast with the great view of Yambaru, or having drinks watching stars covering the night sky. There is a back yard behind the cafe where they grow vegetables and chickens. The red door in the back yard is a cellar for Awamori and other liquor collection of the owner, Mr. Akira Hokama. There are also Jacuzzi and stairs going down to the beach!
馬とのふれあい
Horses
やんばるロハスでは体験乗馬や乗馬セラピーを行っています。乗馬は「体に負担を与えない効率の良い有酸素運動」で、身体的にもメリットが多いそうです。ここでは、敷地内を10分ほど回る引き馬や20分の体験乗馬などが気軽に楽しめます。
そして、何よりも単純に、馬を間近で見るだけで、楽しくて幸せな気持ちになります。庭の柵の向こうにいるのは、仲良しのカイとカルメです。2頭で顔を寄せ合い、まるで内緒話でもしているかのようです。この賢くて大きな動物に間近で見つめられると、私の頭の中が全て読まれているような、不思議な気持ちになります。
カフェに置いてある「Work Horse」は、オランダ人動物写真家のCharlotte Dumasさんの日本の馬を題材にした美しい写真集で、沖縄本島へ来た時には、やんばるロハスにも滞在していたそうです。
やんばるの素材をたっぷり使った食事に賢い馬たち。ここでは、心も体も癒されること間違いなしです!
At Yambaru LOHAS, you can ride a horse. Riding horse is a good aerobic exercise without too much burden to the body and it is therapeutic as well. “Work Horse” by Charlotte Dumas, a Dutch animal photographer, is a beautiful photograph collection of native horses of Japan. She had stayed at Yambaru LOHAS when she came to Okinawa!
株式会社 やんばるロハス
住所: 沖縄県国頭郡東村字慶佐次167-2
電話: 0980-43-2884
Yambaru LOHAS
Address: 167-2 Gesashi, Higashi Village, Okinawa
Phone: 0980-43-2884