今帰仁で見つけた「秘密基地」!
Subako, the Secret Head Quarter
あまくま探検するのが大好きな私は、「秘密基地」というワードにも強く惹かれます。先日、何気なく名護市の情報を検索している時にふと目に留まったサイトがありました。
「森の巣箱(人生を変える大人の秘密基地)」
という、物凄く怪しげなタイトルがついています。恐る恐るサイトをのぞくと、どうやら絶景の見えるカフェとの事なので、早速、秘密基地へ向かいます。
Mori no Subako (Nest in the Forest) is a café in Nakijin village with a great view of Haneji inland sea. If you enjoy Okinawa’s nature and good company, this is the place to be. Mr. Kayo, who is the owner of Subako, also calls it “The Secret Head Quarter of Grown-ups”.
手作り看板をたどって、森の巣箱へ
Follow the green, yellow and red signs
グーグルマップで検索すると、ちゃんと店名が表示されます。が、マップを頼りに進もうとすると、なかなかたどり着けません。今帰仁の湧川の集落の目的地付近には、緑と黄色に赤の矢印のカラフルな手作りの看板が出ているので、それを目印に進みましょう。
カフェのある場所は、本部循環線の505号線から少し外れた場所なのですが、今まで一度も通った事のない所です。このエリアには初めて来る、という事実にテンションが上がります。カフェへの入口の、車がそのままひっくり返りそうな急な坂道を上り詰めると、ようやく到着です。
It might be a little bit difficult to get there by using Google map. After you enter the area called Wakugawa in Nakijin and get closer to the destination, just follow the colorful hand made signs to the cafe.
これぞ大人の秘密基地!
Secret HQ is a tree house built by Mr. Kayo
入口近くの駐車場で車を降りると、まさに「秘密基地」と呼ぶにふさわしい手作り感満載の建物が点在します。
駐車場近くに、トイレの建物、駐車場から秘密基地本部へのアプローチもホルトノキや周りの木々に囲まれていい雰囲気です。
本部建物(カフェ)で湧川出身のオーナー、嘉陽敬明(かよう たかあき)さんが迎えてくれました。「いい感じですね~」と言うと、「全部自分で作ったんだよ。大きい柱とかは、もちろん友達が手伝ってくれたけど」と自慢げに基地について語ります。
そして、このデッキからの景色が嘉陽さん自慢の絶景です!沖縄の松島と称えられる、羽地内海を一望する場所です。
もちろん手作りのこのデッキには、オーストラリアから輸入したと言う、マングローブの木で作ったカウンター、そしてハンモックが設置され、さらに、作ったばかりのデッキの二階部分へと続きます。一階のデッキの下に別の部屋らしき空間があります。降りてみると、そこには、囲炉裏とそのまた奥には五右衛門風呂まであります!
The cafe is actually a tree house built by Mr. Kayo with help of his friends. There are bath room, main cafe, wood decks, and even a Japanese style out door bath called “Goemon-buro”. The view from the wood deck is amazing!
森の巣箱自慢の「サブマリンサンド」
Subako’s Submarine Sandwich
カフェのおすすめは何と言っても、サブマリンサンドです。アメリカではポピュラーなサンドイッチで、森の巣箱では、名護のベーカリーで焼いている特注のパンに、刻んだステーキと野菜を特製のタレで炒めてサンドして、チーズをたっぷり乗せオーブンで焼き上げている、そうです。これにミネストローネスープとコーラがセットになって1000円です。
「美味しいですね~。料理得意なんですか?」の質問に、「全然。これだけ極めた。」との事。でも、このロケーションと秘密基地と特製サブマリンがあれば十分です!
You can get Mr. Kayo’s special submarine sandwich at Subako. The bread is especially baked for Mr. Kayo at a bakery in Nago city. He stir fry’s beef and vegetables with special sauce, puts cheese on top of it, and then bakes it in the oven. It costs 1000 yen and comes with minestrone soup and coke. An English traveler, which I assume is a back packer, came to Subako one day, and draw English menu for Mr. Kayo. It says “KAYO’S TREEHOUSE KAFE (DIFFICULT TO FIND – EASY TO LOVE – DIFFICULT TO LEAVE!) “.
秘密にできない秘密基地!
もともと湧川の出身の嘉陽さんは、どうしても地元を離れたくて、その為に学校へ行こう、と決心し当時は外国だった日本本土へ渡り、その後、就職、海外での生活を経て、10年ほど前に沖縄へ戻って来たそうです。そして、子供の頃から遊んでいた裏の山に趣味で「秘密基地」を作ったそうです。最初はデッキだけで、友達と飲んでいる時に雨が降ってきて、屋根を作ろう、壁を作ろう、とだんだん規模が大きくなっていったそうです。
キッチンのある部分は4~5年前の超大型の台風の時に倒れた木を大黒柱にして作った部分だそうです。その他にも、廃材で作ったストーブやピザを焼いていた窯(台風で倒れた木が直撃して、上の部分が破壊されている)など、それぞれの場所に手作りならではのエピソードがあります。2016年の春に、「もったいないからどうせだったらカフェやれば」、と勧められて晴れてオープンした森の巣箱。秘密にしておきたいけれど、誰かに教えたくなる大人の秘密基地です。
森の巣箱 (人生を変える大人の秘密基地):
住所 沖縄県今帰仁村湧川699
電話 0980-51-5737
Mori no Subako (Kayo’s Treehouse Kafe)
Address:699 Wakugawa, Nakijin, Okinawa, Japan
Phone: 0980-51-5737