2017年03月31日

田芋天国!「田芋工房きん田」と「カフェレストラン長楽」 "Kinta" & "Choraku" in Kin Town, Okinawa


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国道329号線沿いにある「田芋工房きん田 金武店」 Taimo Shop Kinta on Route 329 in Kin


沖縄料理に使われるおなじみの食材の一つに、水田で栽培される田芋(タイモ)があります。タロイモやサトイモの仲間で、親芋に、子芋、孫芋がなるので、子孫繁栄を願う縁起のいい正月や祝い事の料理として親しまれてきました。そして数多くある食べ物の中でもトップ10に入る、私の大好物の一つです。

私が育った宜野湾市では「ターム―」と呼ばれていて、よく、隣に住んでいた大家さんが自分の田んぼで採れたターム―を蒸して、おすそ分けしてくれました。母親が作る唐揚げにして砂糖醬油をからめたタームーはおやつの定番で大好きだったのですが、今になって思えば本当に贅沢でした。

金武町金武に本店を置く、田芋スイーツ専門店の「田芋工房 きん田」と、田芋料理を出している「カフェレストラン長楽」はタームーを思い存分堪能できる、タームージョーグー(田芋好き)にとっては夢のような場所です!

"Taimo" is a corm grows in a paddy field, and in Japan, cultivated mostly in Okinawa. Its literal translation is a Paddy Field Potato. Taimo is family of Taro, and considered as a good luck food which brings prosperity into a family because it bears child potato and grand-child potato around parent(main) potato. In Okinawa, taimo is prepared as food for a celebration such as New Year and other festivity. At Taimo Shop "Kinta" and "Cafe Restaurant Choraku", you can enjoy all kinds of traditional and newly innovated taimo sweets and cuisine.

めでたい、紅白の田芋まんじゅう
Taimo Manju


田芋工房きん田は、金武町産の田芋を使った田芋スイーツ専門店として、2009年11月に金武町金武の国道329号線沿いに開店しました。「田芋まんじゅう」は、縁起物のタームーのあんが入っている紅白まんじゅうです。まんじゅうの皮はもちもちのパン、という感じで甘さはありません。あんは、タームー独特の灰色がかった紫色で、トロッとしていて甘く仕上がっています。

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一つ目のまんじゅうは常温で食べてみました。皮が甘くないので、中の甘いあんとちょうどいいバランスです。二つ目は、ラップで包んでレンジで温めました(これは、店内におすすめの食べ方として紹介されています)。すると、中のあんから、蒸したてのターム―のいい匂いがして、常温で食べる数倍のおいしさです! 

ちなみに、ターム―は子孫繁栄の象徴というだけではなく、カリウム、カルシウム、鉄分、ビタミンA、ビタミンC、といった栄養分も豊富な食べ物だそうです。

Manju is traditional Japanese sweets which is a bun with, usually, a bean-jam filling. At Kinta, you can get manju with sweet taimo filling. As recommended by the shop, it is more tasty if you warm it up in microwave before you eat. Taimo is not only seen as a good luck bringer, but also rich sauce of nutrients such as potassium, calcium, iron, vitamin A, vitamin C and etc.

なめらかで繊細な田芋チーズケーキ
Taimo Cheesecake


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田芋チーズケーキは、濃厚なのにさっぱりとしています。中に入っているタームーも、なめらかで、繊細な舌触りに仕上げられています。タームーの匂いや味はそれほど感じられませんが、とても美味しいチーズケーキです。

Taimo Cheesecake tastes very rich, yet not too heavy. Taimo inside the cake is also very smooth and I could not taste taimo so much. It is very tasty cheesecake!

ねっとり、サクサクの田芋パイ
Taimo Pie


田芋パイは、今回購入した田芋スイーツの中で一番のお気に入りです。タームーが好きなので、よく小さな袋状の田芋パイをスーパーや道の駅などで買うのですが、きん田の田芋パイはホールパイです。そして、3つのスイーツの中で、一番タームーの味が生かされています。

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中のタームーは繊維も残ったタームーそのもので、味はさっぱりとしています。タームー特有のねっとりとした素材感はそのままで、香ばしくてサクサクのパイ生地とのバランスは絶妙です!

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嬉しい事に、田芋チーズケーキと田芋パイは切り売りもしているので、どちらか選べない人は、どちらも一切れづつ購入する事も可能です。そして、きん田のスイーツは、金武店の他に、金武町にある「カフェレストラン長楽」、那覇市にある「きん田 新都心店」でも販売されています。

Among three kinds of sweets I bought at Kinta, I love Taimo Pie the most. Taimo inside the pie tasted almost like actual taimo and not too sweet. The dough is crispy and very tasty! Taimo Cheesecake and Taimo Pie are sold as whole or by slices. You can get those taimo sweets at Taimo Shop Kinta in Kin, Café Restaurant Choraku, or Taimo Shop Kinta in Naha Shintoshin.

カフェレストラン長楽
Café Restaurant Choraku


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カフェレストラン長楽は、田芋工房きん田や、3月上旬に見学した金武鍾乳洞「龍の蔵」(2017年3月3日のブログ記事)を展開する「有限会社インターリンク沖縄」の経営するレストランです。田芋料理を始めとして、龍の蔵で熟成させた「豆腐よう」のパスタ(数量限定)やステーキ、手作りハンバーグ、タコライス、幕の内、てびち定食、その他豊富なメニューで田芋料理に興味がない人も食事を楽しめます。

長楽では食事の他に、きん田のスイーツや豆腐よう、黒麹もろみ酢の持ち帰り商品の販売も行っています。

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店内からは、目の前に広がる金武湾、その向こうの勝連半島や平安座(へんざ)島、宮城島が一望できる最高のロケーションです。

Café Restaurant Choraku is ran by Inter Link Okinawa Co., Ltd. which also runs Kinta and Kin Limestone Cave "Tatsu-no-Kura (Dragon's Cellar)" (please see 3 Mar 2017 blog). At Choraku, you can get a combination plate of different kind of taimo dishes, and also other items such as Steak, Home Made Hamburg Steak, Taco-rice, Japanese and Okinawan combination plates and etc. From Choraku, you can see a great view of Kin Bay, Katsuren Peninsula and Henza and Miyagi Islands.

タームー三昧に浸る
Taimo Plates


午後1時半 過ぎに長楽へ着いた時には、いくつかの人気メニューはすでに売り切れていました。目当ての「田芋膳」(1750円)を注文して、店内中央のカウンターへ飲み物を入れに行きます。コーヒーや紅茶のほか、長楽オリジナルティーの「龍の茶」などが揃っていて、自由におかわりをする事ができます。運ばれてきた田芋膳には、美味しそうなタームー料理が並べられています!

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「むじ」と呼ばれる芋茎(ずいき)を使った「むじ汁」、タームーに豚肉などを加えてだし汁で煮込む「どぅるわかしぃ」、「ずいきの酢味噌和え」、「ずいきの肉巻き」、どぅるわかしぃを揚げた「どぅる天」、甘く仕上げる「田楽」、私の大好物の「田いものから揚げ」、そして古代米のご飯にサラダと天然発酵クエン酸の「もろみ酢」が付いています。

この日初めてむじを食べたのですが、シャキシャキとした歯ごたえです。むじ汁には芋茎、豚肉、豆腐、タームーが入っていて食べごたえがあります。ずいきの酢味噌和えはピリっと辛子がきいていてとても美味しい一品です。

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ずいきの酢味噌和え
Muji with Sweet and Sour Miso Sauce


どぅる天は外側がカリカリでこれも美味しくいただきました。どれも素材の味が生かされていて、塩分は控えめなのに、味はしっかりと付いています。最後にとっておいた田いものから揚げを口に入れます。外側はサクサクで中はホクホクです。全部美味しかったのですが、やはり田芋のから揚げに勝るものはありません!

長楽では、食事の他に、カフェメニューの「田いもまんじゅうセット」、「田いもケーキセット」、「田いもパイセット」が520円~630円で楽しめます。

When I arrived at Choraku after 1:30pm, some of the popular items were already sold out. I ordered Taimo Combination Plate (1750 yen) and went to get tea at the counter located at the center of the restaurant. All-you-can-drink includes hot and iced coffee/tea, and their original blend tea called "Tatsu-no-cha (Dragon's Tea)". In Taimo Combination Plate, they have "Muji-jiru" which is miso soup with stems of taimo called "muji", pork, tofu, and taimo; "Duruwakashi" which is taimo and pork cooked in dashi soup; Muji with sweet and sour miso sauce on top; Muji wrapped with pork; Fried Duruwakashi called "Duru-Ten"; Sweet and sticky taimo dish called "Dingaku"; and my favorite Fried Taimo covered with sweet soy sauce. Also a bowl of rice, salad, and small glass of Moromizu (Mash Vinegar) come with the plate. At Choraku, you can also enjoy coffee (or tea) time with one of Kinta's sweets for 520-630 yen .

きん田本店/カフェレストラン長楽
住所:沖縄県金武町金武4348−15
電話&ファックス:098−968-7666

きん田 金武店
住所:沖縄県金武町金武414
電話:098−968-4330

きん田&龍の蔵 新都心店
住所:沖縄県那覇市天久1−28−31
電話:098−963-9477

Kinta (Main Shop) & Café Restaurant Choraku
Address: 4348-15 Kin, Kin Town, Okinawa
Phone & Fax: 098−968-7666

Kinta (Shop in Kin)
Address: 414 Kin, Kin Town, Okinawa
Phone: 098-968-4330

Kinta & Tatsu-no-Kura (Shop in Naha Shintoshin)
Address: 1-28-31 Ameku, Naha City, Okinawa
Phone: 098-963-9477


posted by Misa Alta at 21:15| 沖縄 ☔| 沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月16日

家族みんなで楽しめる!大浦湾グラスボートツアー Explore the Oura Bay by Glass Bottom Boat!


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大浦湾は名護市の東海岸に位置する沿岸部約10km、湾口約4kmの海域です。2007年に巨大なアオサンゴの群集が発見されたのをきっかけに、多くの人にも多様な生物が生息する海域として知られるようになりました。その大浦湾海底の世界を、年齢も体力も問わず誰でも気軽に参加できるグラスボートツアーで覗いてみました。

The Oura Bay is located on the east coast of Nago City in Okinawa Island, and became famous for its biodiversity and beautiful corals when a large colony of "Blue Coral" (Heliopora coerulea) was found in 2007. Now you can explore the beautiful under water world of the Oura Bay by glass bottom boat without too much hustle!

じゅごんの里の「大浦湾グラスボートツアー」
Oura Bay Glass Bottom Boat Tour


北風の吹く寒い冬場が、大浦湾でのダイビングのベストシーズンですが、寒がりの私にとって冬のダイビングは一大決心で行う、ある意味、修行の様なものです。2016年2月に大浦湾でダイビングを行いましたが、1本目のボートダイブ終了後、あまりの寒さに「2本目はキャンセルします」と、のど元まで出かかっていた程です。休憩中にお湯を浴びて、無事2本目のダイビングを終え、見どころ満載の大浦湾の素晴らしさに感動しました。

しかし、今年は名護市瀬嵩にある「じゅごんの里」がグラスボートツアーを始めた事を小耳にはさみ、早速ツアーに参加する事にしました。じゅごんの里(代表:東恩納琢磨さん)は、大浦湾を拠点に、修学旅行や個人旅行の自然体験ツアーの実施や、自然保護活動を行っている団体です。

大浦湾グラスボートツアーへの申し込みは希望日の2日前までに、じゅごんの里ホームページの申し込みメールフォーム、またはファックスで行います。

一回約30分のツアーが、毎日5回予定されていて、グラスボートには一度に11名まで乗船する事が出来ます。料金は一人1000円ですが、現在は全額「辺野古基金」へカンパしているそうです。

グラスボートツアーの最大の利点は、年齢も免許の有無も関係なく、ほとんどの人が参加できる事です。また、ボートには屋根が付いているので、多少の雨も関係なく、夏場の日差を避け、冬場も風の寒さに震える事なく快適です!

The Glass Bottom Boat Tour is operated by a group called "Dugong-no-sato" in Setake area in Nago City. You can make a reservation by sending an e-mail message through their website or fax at least 2 days before the date you wish to join. 30 minute tour is scheduled 5 times a day and the cost is 1000 yen per person. The money collected will be donated to "Henoko Fund". The best thing about the Glass Bottom Boat Tour is that almost anybody can join and enjoy it regardless of his age or ability to swim. However, as of March 2017, the tour is held in Japanese only.

「ゆがふ世」船長の西原さん
Captain Nishihara


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ツアー当日、集合場所の名護市汀間(てぃま)の漁港へ向かいます。この日は朝から北風が強く、強風注意報が発令されていて、本島西海岸の海は白波が立つほど荒れ模様です。酔い止めの薬を飲んで、港へ着くと北風が本島によって遮らた東海岸は嘘のように波が穏やかです。2日ぶりに太陽も顔をのぞかせて、絶好のグラスボート日和です。

グラスボート「ゆがふ世」が岸壁に接岸して、船長を務める西原瑠夏(るか)さんが船室から出てきて笑顔で迎えてくれます。

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神奈川で生まれ育った西原さんは、12年ほど前に父親の故郷である沖縄へ移住してきたそうです。じゅごんの里の東恩納さんに声をかけられた事をきっかけに、2017年1月からグラスボートの船長として働き始めたそうです。

西原さんは多くの人に大浦湾の素晴らしさを知ってほしい、そして小さな子供でもお年寄りでも楽しめるグラスボートツアーはその手助けになれる、と言います。

もともと海が好きで、毎日海に出られるのが楽しい反面、安全を確保する事に関しては「緊張する」そうで、天候状況を見極めながら、「無理をせず」を心がけているそうです。

The captain of the boat is Mr. Ruka Nishihara. He was born and raised in Kanagawa Prefecture in mainland Japan, but moved to Okinawa, which is his father's home town, about 12 years ago. He started to work as glass bottom boat captain since January 2017. He loves to go out to the sea everyday, and wants many people to know how beautiful underwater of the Oura Bay is.

新種が発見され続ける、海洋生物のるつぼ
The Blue Coral in Oura Bay


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ツアーが始まると、西原さんが大浦湾に生息しているサンゴについての説明を行います。沖縄では400種類以上のサンゴが確認されていて、大浦湾では毎年、数種類の新種の生物が確認されているそうです。

大浦湾と言えば、2007年に発見された、長さ50m、幅30m、高さ12mの大きなアオサンゴの群集が有名ですが、これは単一の遺伝子でできているアオサンゴとしては、現在確認されている中では世界最大の大きさだそうです。この大きさになるまでに、3000年以上はかかる、と言う事で大浦湾のアオサンゴを「縄文アオサンゴ」と呼ぶ人もいるそうです。

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海中で見るアオサンゴの群集


Mr. Nishihara explains about corals in the Oura Bay while he operates the boat. According to him, there are more than 400 kinds of corals found in Okinawa. The most famous coral in the Oura Bay is the "blue coral" (Heliopora coerulea) and large colony was found in 2007. The size of colony of blue coral in Oura Bay is 50m long, 30m wide, and 12m high, and is made of a single gene. It is estimated to be over 3000 years old!

自然の作り出した芸術作品
A Masterpiece Created by Nature


グラスボートツアーではアオサンゴの群集の他に、ミドリイシと呼ばれるサンゴの種類で構成されている、見事なテーブルサンゴの群集のあるポイントを回ります。

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ボートから見るテーブルサンゴの群集


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海中で見るテーブルサンゴの群集
    

色や形も様々なサンゴの周辺には、無数の色とりどりの魚が泳ぎまわり、これが自然の作り出した沖縄の海の本来の姿なんだ、と感動します。波も穏やかなこの日は水も透明で、グラスボートから水深約16mの海の底までハッキリと見る事が出来ます。

ポイントを回った後、ボートは港へ向かいます。ほとんどの間、のぞき窓(?)から海の中を見ていたので、ボートの外へ視線を移すと、新緑が清々しいやんばるの景色が目に新鮮に映ります。そしてボートは青い海の上に白い波しぶきを残して進んで行きます。

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帰りのボートの中で、西原さんがアオサンゴの名前の由来や、大浦湾のアオサンゴが単一の遺伝子で出来ているために、遺伝子的にはそれほど強くなく、環境の変化に影響されやすい事などを教えてくれます。

自然が何千年もかけて作った、この素晴らしくも壊れやすい芸術は一見の価値があり、未来へ残すべき宝物です!

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アオサンゴの名前の由来となった、サンゴの中心部の色


Another point you can observe from the boat is colony of table coral. There are many different colors and shapes of corals with fish swimming around them. It is such a beautiful sight! The water is about 16m deep, but it is so clear that I can see the bottom of the ocean from the boat. On the boat, Mr. Nishihara explains how blue coral got its name and how fragile it is. The Oura Bay is a masterpiece of nature and treasure that we should protect for our future generations.

ツアーの後は「さらばんじ」で腹ごしらえ!
Diner ”Sarabanji”


汀間漁港へ戻ってボートを降りた後、近くにある「さらばんじ」で美味しい定食が食べられると教えてもらい、お昼も近かったので早速向かいます。

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ランチは日替わりで、650円〜700円です。この日メニューにあった、スーチカー定食(700円)を頼みます。豚肉の塩漬けをスライスして焼いたものに、サラダ、小鉢3品、ご飯、味噌汁、漬物に、食後のアイスコーヒー付き、とボリュームたっぷりです。

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シンプルで塩味の効いたスーチカーは店で塩漬けにしたものだそうで美味です! 尚、ランチは電話で持ち帰りの注文も受け付けているそうです。定食を完食してお腹がいっぱいだったので買わなかったのですが、レジの横では美味しそうな手作りのサーターアンダギーも売っています。

さらばんじの営業時間は11:00〜15:00、定休日は月曜日です。

After the tour, Mr. Nishihara told me that there was a good place serving great Okinawan dishes. "Sarabanji" is located a couple of hundred meters north from Tima Fisherman's Port on Route 331. The price of lunch special is 650 yen or 700 yen and it comes with main dish, couple of side dishes, bowl of rice and miso soup, and iced coffee. As Mr. Nishihara said, the food was great! It is open between 11:00-15:00, Tue - Sun, and closed on Mon.

じゅごんの里
住所:沖縄県名護市瀬嵩48番地
電話・FAX:0980-55-8587

Dugong-no-Sato
Address: 48 Setake, Nago City, Okinawa
Phone & FAX: 0980-55-8587

お食事処 さらばんじ
住所:沖縄県名護市汀間367-5
電話:0980−55−8684

Diner Sarabanji
Address: 367-5 Tima, Nago City, Okinawa
Phone: 0980-55-8684



posted by Misa Alta at 11:04| 沖縄 ☔| 沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月03日

戦火を逃れたたずむ金武観音寺と鍾乳洞 Kin Kan-nonji Temple and Limestone Cave in Kin Town, Okinawa


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金武町金武の住宅街の中に、こんもりと緑が生い茂り、一見小さな植物園のように見える場所があります。推定樹齢約370年のフクギや、アカギの大木が根を下ろす鎮守の杜には、沖縄戦で多くの社寺が焼失した中、本島で唯一、戦火を逃れた金武観音寺が静かにたたずんでいます。

Kin Kan-nonji temple is a small temple located in Kin area in Kin Town, and is the only temple which survived the Battle of Okinawa during the World War II in Okinawa Island.

鎮守の杜
Woods Around the Temple


金武観音寺は、金武町を通る国道329号線をキャンプ・ハンセンのゲート前から北向けに進み、居酒屋「金海」のある交差点を「金武観音寺」の標識に従って左折し、少し進むと左手にあります。観音寺の向かいには寺専用の駐車場もあります。

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入口から境内へ続く道の脇には、幹回りが約3メートルもある金武町文化財にも指定されている立派なフクギがあります。近づくと幹には不思議な模様があり、オオタニワタリやシダも着生していて、大きな生き物のように見えます。

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境内には、赤い花を付けた椿、沖縄ではあまり見ることのないイチョウの木もあります。小さな池の周りには、沖縄では「クバ」と呼ばれるビロウや月桃、オオタニワタリやシダが生えていて、やはりここが南国である事を感じます。

アカギの大木が枝を伸ばす木陰にはテーブルと椅子もあり、腰を下ろすと心が落ち着きます。静かな境内は木々のエネルギーが満ちる鎮守の杜です。

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A huge "Fukugi" (Garcinia) tree is standing near the entrance of the Kin Kan-nonji. It is estimated to be about 370 years old and designated as a Tangible Cultural Property of Kin Town. There are also other tropical trees and vegetation surrounding the temple. The place almost looks like a small botanical garden, and is very relaxing.

金武観音寺と金武権現宮
Kin Kan-nonji Temple and Kin Shrine


金武観音寺にある説明板によると、高野山で修行を積んだ日秀上人(にっしゅうしょうにん)という室町時代(16世紀)の僧が、熊野から観音様が住むといわれる浄土を目指して小舟に乗り、琉球国金武の富蔵津(現在の富花《ふっか》)に漂着し、補陀洛浄土を観じたこの土地に観音寺を創建したそうです。

そして同じころ、金武鍾乳洞内に熊野三所権現を勧請(かんじょう)し、金武権現宮を建立したそうです。明治時代の神仏分離令発令後も観音寺と金武権現は一体とみなされ、金武権現が鎮守として観音寺を護り、現在も多くの人々の信仰を集めているそうです。

金武観音寺の正式名称は「高野山真言宗 金峰山観音寺」です。残念ながら、寺は昭和9年(1934年)に焼失して現存する建物は昭和17年(1942年)に再建されたものだそうですが、これは、第二次世界大戦で多くの建物が焼失した沖縄において、古い建築様式をとどめる貴重な木造建築物で、昭和59年(1984年)6月には金武町の有形文化財にも指定されました。

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台風や夏の湿気も多い沖縄なので現存の本堂も老朽化した箇所が所々に見られますが、それでもシンプルで美しい建物です。

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現在、本堂および仏像等の修繕を予定していて、平成26年より修繕費用の寄付金を募る「勧募のお願い」を行っています。寺には、本堂や仏像のどの部分の修繕を行いたいかを分かりやすくまとめたパンフレットも置いてあります。

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The Kan-nonji temple was established by a monk named Nisshu-Shonin in the 15th century. He got on a small boat and left Kumano in mainland Japan for the pure land and drifted ashore at Kin in the Ryukyu Kingdom. He then established the temple in Kin. There was a limestone cave near the temple, and Nisshu-Shonin also transferred gods from Kumano shrines to the cave in Kin and established Kin Shrine. The original temple was burned down in 1934, and new temple was re-constructed in 1942. During the Battle of Okinawa in 1945, many temples and shrines in Okinawa Island were destroyed and Kin Kan-nonji was the only temple that survived the war. However, the temple is getting old and needs to be restored. They are currently asking for monetary donations for restoration of the temple and statues of Kan-non and Nyorai (Goddess of Mercy and Tathagata).

日秀洞
Nisshudo Cave


金武権現のある鍾乳洞は、観音寺の境内の一角の大木の横に入口があり、日秀洞とよばれています。ここは、「琉球八社」と呼ばれる王府から特別の扱いを受けた神社の一つ「金武宮」で、「金武権現(熊野三所権現)」と、仏法を守護し水界を司る竜族の王である「水天」が祀られています。

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入口の階段を下りていくと、鍾乳洞の中に祠があり、洞窟内の鍾乳石には、「仏天閣」、「金、銀の滝」、「大仏天蓋」などの名がつけられています。

鍾乳洞は途中で先に進めなくなってるのですが、実際は現在立ち入りが禁止されている「大広間」と呼ばれる場所などがあり、中々の広さがあるようです。

誰もいない鍾乳洞へ一人で入ってみましたが、とても落ち着く場所です。洞窟の入口に戻る階段を下から見上げると、まるで新しい世界へ生れ出るような気分です。なお、日秀洞の開門時間は07:00〜16:00です。

Kin Shrine is one of eight shrines in Okinawa that received special attention of the royal government of the Ryukyu Kingdom. The shrine is located in the limestone cave next to the Kin Kan-nonji and the cave is called "Nisshudo". Gods of Three Main Kumano Shrines called "Kumano Sansho Gongen" and "Suiten" which is the King of dragon family are enshrined in the cave. the cave is open between 0700-1600 daily.

金武鍾乳洞にある「龍の蔵」
"Dragon's Cellar"


実はこの鍾乳洞は全長が約270メートルもあり、年間を通して一定の気温を保っているので、泡盛の古酒蔵としても利用されているそうです。日秀洞入口の反対側にあるもう一か所の入口付近には、金武鍾乳洞の古酒蔵「龍の蔵」があり、中を見学する事ができます。

チケットは金武観音寺の駐車場隣にある龍の蔵の「観音茶屋」で購入する事ができます(大人400円)。龍の蔵のウェブサイトには、見学ツアーの半額割引券もあるので、前もって印刷をして行けばお得です。

龍の蔵は、自然環境を活用した日本初の古酒蔵で1988年に完成したそうです。観音寺裏手にある「金武酒造」の泡盛のボトルキープサービスを行っていて、5年、8年、12年、または20年後に成熟した自分だけの古酒を受け取ることができます。貯蔵期間満期が近づくと案内が届き、現地受取、発送、または継続を選択できるそうです。

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鍾乳洞の入口から階段で地下の古酒蔵へ下りると、階段脇には、1年2か月以上をかけて熟成させる「豆腐よう」(豆腐を泡盛と麹で発酵させたチーズの様な食べ物)の入れ物が並べられています。洞窟の中は静かで、時折水滴がポタリと垂れます。鍾乳洞内の棚に何千本もの泡盛のボトルが整然と並べられている光景は、芸術的でさえあります。

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The total length of the limestone cave is about 270 m long, and a part of the cave is used as a cellar to age Awamori by a local company because the temperature inside the cave is stable through out the year. The ticket to enter the cellar is sold at the store right next to the Kan-nonji parking lot. You can also purchase a bottle of Awamori and place it in the cellar for 5 years, 8 years, 12 years, or 20 years. Thousands of bottles in the shelves lined up in the cave are impressive to see!

高野山真言宗 金峰山観音寺
住所:沖縄県国頭郡金武町字金武222番地
電話:098−968-2411

Kin Kan-nonji
Address: 222 Kin, Kin Town, Okinawa
Phone: 098-968-2411


金武鍾乳洞の古酒蔵「龍の蔵」
住所:沖縄県金武町字金武245番地
電話:098−968-8581

Kin Limestone Cave "Tatsu-no-Kura (Dragon's Cellar)" 
Address: 245 Kin, Kin Town, Okinawa
Phone: 098-968-8581


ラベル:文化・芸能 自然
posted by Misa Alta at 16:33| 沖縄 ☀| 沖縄 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする