絶景お散歩コース! 読谷村残波岬 Cape Zanpa in Yomitan, Okinawa

私は犬を飼っているので、一緒に散歩ができる場所をよく探し回っています。読谷村にある残波岬は私と犬のお気に入りの散歩コースの一つです。季節ごとに変わる岬や海の表情は、いつ見ても飽きることはありません。

Cape Zanpa in Yomitan Village is a great place to stroll around and enjoy the magnificent view.

残波岬灯台
Light House of Cape Zanpa

残波岬の灯台手前の駐車場に車を止めて、灯台の方へ歩いて行きます。昔よくここのポイントでダイビングをしたのですが、灯台周辺は当時とあまり変わっていません。その頃はまだ、ホテル、ゴルフ場、ビーチもなく、岬に灯台がポツンと立っているだけでした。
灯台には「残波岬灯台資料展示室」が設けられていて、中学生以上は200円で入場する事が出来ますが、強風時は公開されていません。灯台の上からは東シナ海が一望出来ます。

There is a beautiful white light house located on Cape Zanpa. When the weather condition is good, you can pay 200 yen (Junior high school student and anyone older) to enter the light house. You will be able see a panoramic view of the East China Sea.

岬で砕ける波は壮観!
Awesome Sight of Wild Waves!

灯台の周囲をぐるりと回ってみました。この日はかなり風が強かったので、岬で砕けた波のしぶきがまるで雨のように降ってきます。

もしかしたらこれが、残波岬の名前の由来なのでしょうか。灯台を離れて岩場へ歩いて行きます。途中で「大岩が動いた軌跡」と書かれた石碑があります。1990年10月6日の台風21号で岬の上にあった、50トン~94トンもの岩や自動車が移動した場所や距離が示されています。

強風の日は、風にあおられての転落事故も起こっているので、崖の淵にはくれぐれも近づかないようにしましょう。

When it is windy and the ocean is rough, you will see waves smashing into the rocks around the cape. During the typhoon on 6 Oct 1990, the force of the waves moved pieces of rocks which weighed 50t – 94t on Cape Zanpa. There were some accidents of falling, so do not get too close to the edge of the cliff.

散策路を歩く
Strolling Around Cape Zanpa

晴れて穏やかな日の岬はもちろん気持ちがいいのですが、少し風があって波のある日の荒々しい残波岬も見ごたえがあります。灯台から東へ伸びる崖沿の散策路には、時折波しぶきが霧のようになって、飛んできます。
散策路の途中には展望台や策で囲まれた場所から岬の全体を望むことができます。絶景です! 轟音とともに大波が岩に砕けて、灯台に届きそうな勢いです。

It is nice to stroll around Cape Zanpa. If you walk on the path stretching from the light house to the east, you will see some fenced areas right on the edge of the cliff. The view from there is amazing!

ノスタルジックな散歩道

読谷観光協会のウェブサイトによると、残波岬は高さが30メートルの断崖絶壁が約2キロにわたって続いているそうです。
灯台周辺には、たくさんの観光客の姿があります。最近では岬でウェディングの写真を撮っている外国人カップルの姿もよく見かけます。けれど、灯台を離れて散策路をただひたすら歩いていると、人影もまばらになって、やがて誰もいなくなります。

獲物を探して断崖の上を旋回するミサゴ An Osprey hovering over the cliff

両脇に茂る、夏の青々とした植物も気持ちがいいのですが、冬の少し枯れかかったススキやその中に鮮やかな黄色の花をつけるツワブキのある風景もノスタルジックで好きです。

こんな場所をただひたすら目の前に伸びる道をたどって歩いていると、気持ちが穏やかになります。そして、ふと、ある歌が頭に浮かびます。

「やつらの足音のバラード」

私が初めて自分の小遣いで買った、漫画のコミックスは「はじめ人間ギャートルズ」でした。テレビで放映されていた時のエンディングのテーマが、子供ながらに「物悲しくなる曲」と思いつつも好きな歌でした。

大人になって改めて歌詞の意味を考えました。不変の真理を簡潔に表している歌です。「ゴンの終わりの歌」として認識していた曲に「やつらの足音のバラード」というタイトルが付いていて、「あ~、やっぱりいい歌だ~」と再認識しました。

「やつらの足音のバラード」
作詞:園山俊二   作曲:かまやつひろし

なんにもない なんにもない
まったく なんいもない

生まれた 生まれた なにが生まれた
星がひとつ 暗い宇宙に 生まれた
星には夜があり そして朝が訪れた
なんにもない 大地に ただ風が吹いてた<